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マリヤのお雪 (1935)

監督
溝口健二
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3.80 / 評価:5件

Ave Maria♪

  • bakeneko さん
  • 2012年11月26日 19時30分
  • 閲覧数 308
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

川口松太郎の舞台劇“乗合馬車”の溝口監督による映画化作品で,西南戦争の最中の人吉から肥後地方への逃亡馬車の旅の群像劇と刹那的な恋の情念の迸りを描いて,女性の芯の強さと恋の意地を見せてくれる佳作であります。

18歳の山田五十鈴と24歳の原駒子が同僚の酌婦として対照的な女性像を魅せてくれる作品で,
山田の優しい心根と鉄火肌の原姉御(元祖ヴァンプ女優ですから!)の女の情念をスクリーンに刻み込んでいます。
原作に川口松太郎と出ていますが,原典はモーパッサンの“脂肪の塊”で,
原作の舞台を普仏戦争から西南戦争に置き換えて,原作では好色漢だった将校を毅然とした若者に変えて,物語の後半を大きく異なったものにしています。
戦中突破の拙い特撮?セット技術や棒に着いた蝶々の飛ぶ情景などに,時代を感じさせますが,それでも溝口の狙った女の情感が美しく描き出されていて,ダブルヒロインの感情の詰った熱演は圧巻であります。
上映時間は80分の作品で,映画の前半は緊張感を孕んだ脱出劇&風刺劇を,後半は女の恋心の情感に見入る映画であります。


ねたばれ?
本作と同じようにモーパッサンの“脂肪の塊”に基いて,舞台を18世紀のアメリカ西部に置き換えたアーネスト・ヘイコックスの短編小説『ローズバーグ行き駅馬車』(1936年)を後半を大きく変えて映画化したのが,ジョン・フォードの「駅馬車」(1939年)であります(馬車が走りだすシークエンスの共通性を比べてみると面白いですよ)。

詳細評価

物語
配役
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音楽

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