妻よ薔薇のやうに
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(8件)

切ない16.7%かわいい13.3%笑える10.0%コミカル10.0%楽しい10.0%

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレ大人になったら判るから…(X3)

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • mik********

    4.0

    結構クラシックな作品

    成瀬監督の初期の作品らしく、超古い東京や古い山奥が舞台で、成瀬監督独特の悲喜こもごもした表現がいいですし、この作品は、初めてアメリカに渡った最初の日本映画なので、映画の字幕もありました。結構クラシックな作品でしたね。

  • ami********

    4.0

    二人妻

    成瀬といえば「女」。戦後の映画で確立した成瀬の「女」のテーマの起源ここにあり、と言わんばかりの 作品がこの昭和10年作の『二人妻~妻よ薔薇のやうに』です。 成瀬ファンは観ておくべき作品の一つだと思います。 私の好みを置いとけば、今のところ戦前の成瀬で一番のお奨めです。 登場する女性は、正妻/母(伊藤智子)。妾。娘(千葉早智子)。 夫に捨てられ幸薄い女房でありながら、どこかしらそれを利用して、そして世間体を気にしている利己的 な女をかもし出している「正妻」。 他人から男を取り上げ、子供まで作り、恰も普通の家族のように田舎で暮らしているが、身勝手な父の代 わりに実は献身的に残された家族のことを思う「妾」。 そして、父・母・妾の関係の中を、娘として状況を改善すべく努力していく過程で、徐々に娘の立場 から一歩離れて、冷静に「女」として判断をする強く美しい「娘」。 (戦前の成瀬と言えば。以前、入江たか子さんとも書きましたが、メジャーな 作品は千葉さんですね。この映画の主役である千葉さんは、入江さんの「陰」 の美しさに対し、「陽」の美しさを存分に発揮されています。 「噂の娘」の千葉さんは可哀相で観てられませんでしたが、この映画では、 温かくも気丈な彼女を安心してみてられます。) 戦後の成瀬映画にもありそうなシチュエーションですよね。 娘「高峰秀子」・母「杉村春子」・妾「山田五十鈴」。戦後だったらこんな組み合わせかしら。 娘「香川京子」・母「田中絹代」・妾「京マチコか木暮実千代」かな。。 うーん。配役って難しい。。好きな俳優並べてるだけジャン!っと突っ込まれそうですが、 しかし断然だらしない父親役は、森さん!森雅之さん。ですね。 こういう、分かり易くも複雑な女の関係を描かせたら、成瀬さんは天下一品ですね。 そしてこの物語の結末が残す余韻。娘・千葉さんが放つ母への最後の言葉が、かなり印象的です。 娘としての千葉さんが、女として母と対当になった瞬間です。 ”お母さんの負けね”。男でありながらシビレマシタ。そして深い。 シリアスな内容ながらも、随所にユーモアがあり、千葉さんの現代でも参考になるファッションや、仕草・ 物腰など、ストーリー以外もたくさん楽しめるこの作品を、是非是非観て下さい。 戦後の成瀬映画を数作品観て好きになった方は、きっと気に入ると思います。 追記)成瀬監督の映画は、ここに来て30本は鑑賞したと思います。それでもまだまだ半分も観ていない。 ある方のサイトを観ると、89作品もあるらしいです。 黒澤監督も愛してやまないこの監督の作品は、一生涯掛けて大事に観たいです。 もともと小津監督好きな私ですが、30本近く観た今、段々成瀬監督に吸い寄せられてきました。。

  • adi********

    4.0

    優しいあきらめのまなざし

    戦前の監督の代表作といわれ 監督自身がシナリオを書いています 成瀬作品のなかから ときおり つつましい仕方で出てくる 結婚という制度への疑問符 あるいは批判 というか無効宣言 みたいなものが すでにこの物語にハッキリと刻まれています もう もうもう そうなってしまったら どうしようもない 男と女 というものへの優しい あきらめのまなざし だれが善でも悪でもない という それと お金や階級といった 人を動かす決定的なモチーフも ないがしろにできないものとして すでに取り上げられていて 俳優のレベルはさておき 描きたい題材を 描きたいように描ききっている作品です 観ていて気持ちのいい映画です 映像的には 戦後のオーディナリーな技法とくらべると 驚くような実験をしているようです 構図もカット割も 音声の入れ方も カットが多いのは相変わらずですが 若い映像作家として 主役の君子に、現在の自分を そして異母兄弟の堅一に、過去の自分を 投影してるのはあきらかで ふたりがはじめて出会ってえんえんと えんえんと 田舎道を歩いてゆくシーンには 過去の自分と現在の自分を和解させるような 不思議でささやかな感動があります 成瀬ロマンの原点を思わせます

  • hsq********

    4.0

    見事に描ききった「女」という生き物

    成瀬作品9本目です。 戦前も戦前、まだ日中戦争も始まっていない昭和10年の作品。 そのせいなのか、作品中にわりと英語っぽい単語が飛び交っています。 とある町に暮らす母と成人した娘。 父は妾の家に住み着いてしばらく帰ってきていない、という ある一家の物語。 父を愛しながらも女としてのプライドを捨てきれない母と 母と父の気持ちに板ばさみにあいながらも強く生きようとする娘、 申し訳ないと謝罪の言葉を口にするも 自分は身を引く気がない意外としたたかな妾。 どこの家庭にも起こり得そうな波風を 淡々と描いているように見えるけど その中で3人の「女」の表面的な部分や動物的な部分を、 きれいなのも汚いのもすべて描き出しきっている。 やはり女性を描かせたら、すばらしいの一言しかありません成瀬監督。 特に娘に請われて一時的に帰ってきた父に、 心は浮かれながらも 夫の前ではまったくそれを表に出さない母のツンデレぶりと そんな母を痛々しく見つめる娘の表情は秀逸。 最後「お母さんの負けね」という台詞がとても印象的でした。 3人の女性の気持ちが手に取るようにわかって あっという間の74分間でした。 娘を演じた主演の千葉早智子さん。 この後の成瀬作品「噂の娘」でも主演されていますが 艶やかで奥ゆかしくて、彼女の魅力にやられてしまいました。 高峰秀子さんをもう少し派手にした感じの麗しき人です^-^

スタッフ・キャスト

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千葉早智子山本君子
丸山定夫山本俊作
堀越節子お雪の娘・静子
藤原釜足悦子の兄・新吾
細川ちか子新吾の妻
大川平八郎君子の恋人・精二
伊藤薫お雪の息子・堅一

基本情報


タイトル
妻よ薔薇のやうに

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル