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人生のお荷物 (1935)

監督
五所平之助
  • みたいムービー 1
  • みたログ 8

3.00 / 評価:3件

子は三界の首枷

  • bakeneko さん
  • 2012年5月22日 22時55分
  • 閲覧数 556
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

娘三人を嫁ぎ出した後の初老の父親の、まだ小学生の息子に対する忸怩たる思いを中心として、様々な世代と男女の本音を等身大の庶民感覚で描いた“家族ドラマ&人生訓話”の傑作であります。

ほろ苦い人生の真実を笑いで包んで見せてくれる―
(子供と大人の繋がり)=「生まれてはみたけれど」+(男女の本音)=「マダムと女房」といった趣の作品で、俳優陣も両作品の出演者が賑やかに出揃っています。
冒頭の“嫁いでいる長女&次女夫婦+親元家族の家族模様”は、些細な夫婦喧嘩や親子の食い違いといった“何処にでもある風景”に、“真実と本音”を紛れ込ませて笑わせてくれます。そして、三女の結婚式まで“屈託のない夫婦&家族喜劇”として明るい訓話であった語り口が、“残った長男への戸惑い”で、転調して苦い現実と衝突へと暗転していきますが最後には“諦念”が全てを昇華していく“リアルな家庭&人生喜悲劇”で締めくくっているのであります。

それぞれの等身大の庶民の本音に苦笑しながら頷く作品で、三人娘(坪内美子、田中絹代、水島光代)はそれぞれ美しく、父親:斎藤達雄&母親:吉川満子(の息もぴったり合っていますし、突貫小僧&爆弾小僧も快活に弾けています。そして、お手伝い役で若き日の六郷清子、女給役で小桜葉子や三宅邦子まで見つける事が出来ます。
“いろいろ大変だけどやっぱり家族は愛おしい”という当たり前の真実を素直に納得させてくれるささやかな幸福?に溜息する作品で、沢山の名台詞に吹き出しつつ、昭和初期の庶民風俗(特に日本髪の美しさ)に見惚れる映画でもあります。


ねたばれ?
1、火鉢を跳び越える嫁入り直前の三女の“乙女の一瞬の煌めき♡”
2、“ねえあなた♡”で始まる、田中絹代の台詞は「マダムと女房」のパロデイ!

詳細評価

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