金色夜叉
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(3件)

切ない16.7%悲しい8.3%かっこいい8.3%勇敢8.3%不気味8.3%

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    4.0

    人が歩くとき

    1937年。清水宏監督。尾崎紅葉の未完の大作をコンパクトにまとめた作品。若い恋人同士が金の力で離れていくが、、、という話。原作と同じくかるたのエピソードから始まり、熱海の別れの場面があり、貫一は人間不信から金の亡者となっていくが、最後は宮の妊娠で貫一が我が非を悟る。 物語は誰でも知っているし、役者の演技もぎこちない。笠智衆など、この時点ですでにぶっきらぼうな棒読みのセリフ回しに終始している。だから、物語とか演技とかフィクションの側面ではどちらかというと退屈な作品。ところが、すべての清水監督作品がそうだが、リアルな側面の充溢が半端ない。特にすばらしいのはロケ撮影。人物がカメラに向かって歩いてくる、あるいはカメラから離れて歩いていくとき、必ずカメラも動いている。その動きの相乗効果に、何とも言えない情感が漂っている。有名な熱海の場面も、原作における貫一の激昂ぶりではなく、二人が歩く時の動きや感覚、貫一が歩く姿を見送る宮の姿が印象的。 清水監督作品では歩いている人をどう撮るかを見よう。

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレ砂浜でも松の木の傍らでもなく…

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • Kurosawapapa

    4.0

    “技”が冴える 清水版「金色夜叉」

    尾崎紅葉によって読売新聞に1897年から連載された「金色夜叉」。 今から、117年も前のこと。 これまで映画化された回数は、20回以上にものぼる。 ヤフー映画で検索すると5本の「金色夜叉」が載っているが、どの作品も未評価。 本作は1937年製作、清水宏監督による「金色夜叉」。 ======= 学生の間貫一(夏川大二郎)には、将来を誓い合った恋人のお宮(川崎弘子)がいた。 しかし結婚を間近にし、お宮は富豪である富山(近衛敏明)のもとへ行ってしまう。 絶望した貫一は、熱海でお宮を問い詰めた末、蹴り飛ばす。 その後、貫一は、お宮の前から姿を消し、復讐のために高利貸しになる。 ======= 主演は、二枚目俳優・夏川大二郎と、和風美人女優・川崎弘子。 二人の周囲を、佐野周二、笠智衆、佐分利信、三宅邦子、高峰三枝子らが固めている。 当時は、まだ若かった名優たち。 三宅邦子が色仕掛けで男をモノにしようとするシーンがあったり、 笠智衆の学生服姿を見ることもできる。 「金色夜叉」といえば、 「今月今夜、来年の今月今夜、再来年の今月今夜、、、」という名台詞による、熱海での別れのシーンが有名。 熱海には、お宮が貫一に蹴られている 『貫一・お宮の像』 があり、観光スポットになっている。 その海岸を “歩く” シーンでは、 清水監督が得意とする “移動撮影” が、功を奏している。  “歩くシーン” といえば、 『 成瀬演出の真髄はアクション 』と言われた成瀬巳喜男監督。 やはり移動キャメラによる歩くシーンを多用し、リズムとテンポを生み出したが、 清水監督の特徴は、斜に写すのではなく、真正面や真後ろからの移動撮影が多いこと。 この手法は、ほとんどの清水映画に見られ、 それにより、観客とスクリーンが繋がっているかのような臨場感を生み出している。 愛情を踏みにじり金に走った女に、大金を叩き付けてやりたい、、、 高利貸し(当時は悪いイメージがあった)になり、 冷徹な “金色夜叉” 、つまりカネの亡者になろうとする主人公。 しかし、心が痛み、どうしても悪人になり切れない。 主人公の 虚栄 の裏側にある “苦悩” が切々と伝わってくる。 そして運命のいたずらによって、 二人は、金のある者・無い者、逆の立場になって再会することに。 元祖・昼ドラともいえるドラマチックな展開、 そして名優たちの安定した演技。 清水流の “技” と “モダニズム” によって蘇った「金色夜叉」。 いつか、原作も読んでみたい☆ ( SHIMIZU:No3/9 ) 監督キーワード:「歩くシーンの移動撮影」

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
金色夜叉

上映時間
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製作国
日本

製作年度

公開日
-