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進軍の歌 (1937)

監督
佐々木康
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3.00 / 評価:2件

現代メロドラマ風戦争映画のさきがけ

  • amedama8686 さん
  • 2008年1月23日 19時54分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 日中戦争(日華事変)の始まった年、1937(昭和12)年、松竹製作の国策軍事映画で、50分ほどのものです。中国兵が『コンバット』のドイツ兵のように簡単に陣地を抜かれる嘘っぽいシーンの他、労使対立の壁を越えた戦場での男どうしの友情、従軍看護婦に志願する芸者、職工の夫が出征してしまった妻の生活を助ける町内の人々などなど、挙国一致体制を勝利と美談でまとめています。ただ、夫の戦死を知って、皆の前では気丈に振舞っていながら一人障子の影で涙する妻の姿に、国策軍事映画とはいえ、まだまだ、戦争が対岸の火事だったころの余裕が感じられるとともに、現代のメロドラマ風戦争映画の原型を発見したように感じました。また、はたして、子どもを抱えて未亡人になったこの夫人は、その後の空襲や戦後の混乱を東京の下町で生き延びることができたのだろうかと考えると気分が重くなります。
 それはさておき、マニア的には、三八式歩兵銃や十一年式軽機関銃はもとより、映像が暗い上に短いのでわかりづらいのですが、八九式中戦車、四年式十五糎榴弾砲と思われる重火器、九一式戦闘機や九三式双発軽爆撃機(2型か?)と思われる航空機の映像もあり、希少性は高いのではないかと思います。その後の太平洋での戦争では旧式化し使われなくなった兵器であり、太平洋での戦争を扱った映画では見られない兵器ばかりです。
 現代の反戦なのか嫌戦なのか挙国一致体制復活なのかイマイチすっきりしない戦争映画よりは、良いか悪いかは別として訴えたいことが単純明快に示されている点や希少映像である点を加味して☆4つとしたいと思います。ただし、配役についてはよくわからないので評価しようがありません。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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