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血煙高田の馬場

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4.0

スピード感あふれる韋駄天走り。

酒に明け暮れていた中山安兵衛。 おじの決闘を機会に、心を入れ替え、また堀部家の娘に見初められるまでのエピソードを描いたもの。 僕はどうも忠臣蔵というやつが苦手で、あの赤穂浪士というのもどうしても好きになれません。 正直なところ吉良上野介の方が筋が通っているような気がして仕方がないのです。 したがって、この中山安兵衛にも思い入れが全くありません。 というわけで、彼の剣豪ぶりだけを描いたこの作品はかえって好感がもたれます。 なまじな忠臣蔵臭さがなくていいのです。 前半のけんか仲裁のユーモラスなやり取りや、後半の有名な韋駄天走りや十八人切りなどはたしかに見ごたえがあります。 この場面だけでもこの作品の価値はあると思うのですが、逆に言えば、このシーンだけの映画ともいえるのがやや残念でもあります。

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