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ソルジャーブルー

ソルジャーブルー

SOLDIER BLUE

112

syu********

3.0

西部劇史上画期的な作品となった

この映画の登場で騎兵隊の兵士(SOLDIER BLUE)は「野蛮」なインディアンの襲撃をうける善良な白人開拓者の救援に現れるという、「かっこいい」存在としてではなく、実態に近い描き方をしたと言う意味で西部劇史上画期的な作品となった。  1970年に封切られた1864年のこの事件は、100年後のヴェトナムで1986年にアメリカ陸軍がおこした「ソンミ事件」(ソンミ村ミライ部落の老人、女性、子供約500人が虐殺された)と重なり、現代社会への告発役を果たすとともに、以後の西部劇製作のあり方に大きな影響を与えた。 1863年1月1日、「奴隷解放宣言」で黒人奴隷は法的には自由のみとはなったが実際には実現には100年以上の年月を要するのであるが、先住民族たるインディアンはこれから絶滅へと追い立てられることになるのである。 主要な平原インディアンの酋長を集めて、いろんな物資の交換の代償として、各部族の居住地を分割、指定することを認めさせた。この処置はアメリカ政府の意図せるやり口であった。それまで移動する諸部族の自由な空間であったものが居住地を限定することで占有権(所有権)が生じたとして、政府は該当の部族とのみの交渉で土地の移譲を求めることが出来るようになったのである。これは政府が先住民族から土地を奪う常套手段であった。

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