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樋口一葉 (1939)

監督
並木鏡太郎
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4.50 / 評価:2件

一葉ってペンネームだったのね

  • bakeneko さん
  • 2009年5月18日 15時55分
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

山田五十鈴が樋口一葉を演じた“多重構造的、庶民劇&伝記映画”の佳作であります。

5千円札の肖像になっている、一葉ですが、映画としては本作と、徳川良子、美空ひばりがそれぞれ主演の「たけくらべ」2作、そして決定版ともいえる3編(十三夜、大つごもり、にごりえ)のオムニバス形式の「にごりえ」しかありません。

で、本作は初の一葉作品の映画化であり、一葉の17歳から22歳くらいまでの幾つかのエピソードと“たけくらべ”や“大つごもり”の話を作者と物語の登場人物(またはモデル)を上手く同次元化してみせてくれます。
また、雨や雪、灯籠や月の光などの映像や、明治期の文壇の雰囲気、長屋や色街の様子も忠実に再現されており、今では貴重な情景を観ることが出来ます。

そして、内包される “たけくらべ”エピソードでは、ヒロインの美登利を正に少女から乙女へと成長する時期の高峰秀子が演じていて、ぴったりのイメージとなっています。
また、“大つごもり”では、今井正版とは異なった語り口を堪能できます(ストーリー展開の勉強になりますよ)。
こうしてみると一葉は、その流麗な文体と躍動感あふれる描写のみならず、物語の骨子であるアイディアにおいても、O.ヘンリーを彷彿とさせるかの様な秀でた才能があった人であることが分かってきます。

本作は、一葉とその時代の事を知ると共に、その代表作も楽しめる贅沢な映画であります。

詳細評価

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