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都会の奔流 (1940)

監督
佐々木啓祐
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3.00 / 評価:2件

どうもヒネた大学生だと思ったら…

  • bakeneko さん
  • 2018年1月12日 7時55分
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

太平洋戦争直前の1940年6月に公開された作品で、高名な議員のどら息子を更正させようとする周囲の人々の善意を描いたヒューマンドラマの佳作ですが、大学生のどら息子を演じた三井秀男(三井弘次)が実際は30歳を超えているので、飲酒や喫煙が普通に見えてしまう点が突っ込みどころとなっています(後にトレードマークとなる酩酊演技も既に堂に入っていますし…)。

高名な議員が亡くなり、彼の遺言から懇意にしていた親友:河村黎吉の実業家一家が問題児である長男:三井弘次を引き取ることになる。やり手会社員の長男:佐分利信(31歳)や妹:木暮実千代(22歳♡)の心使いでゆっくりと更正の道へと転進していくかに見えたのだが、悪い仲間と縁が切れず…というお話で、戦前のカフェの様子(女給達が可愛い!)や大学生活&街並みが映し出されていきます。
興味深いのは、最初に長男を更正させようとした際に、“知り合いの剣道の先生に預けて性根を鍛え直してもらおう!”という親世代のスパルタ的意見を、若い世代が“無理強いしても拗らせるだけです、自由にさせる中で導いてやりましょう…”と反駁して、どら息子の乱行にも根気よく接してゆく対処を良しとして描いているところで、“戦前は問答無用の鉄拳教育だった…”という戦後世代の先入観と反対な当時の価値観&気風に驚かされます(寧ろ現在の日本の教育の方が、子供の自主性を考えずに主張を押し付けていますな)。

浄化されてゆく精神を描いて、「赤ひげ」、「不良少年」、「非行少女」といった名作の嚆矢となった作品で、どら息子の姉を演じた川崎弘子の着物姿は美しいですし、警察官役で笠智衆も顔を見せていますよ!

ねたばれ?
昭和15年の貨幣価値で、10円は約5万円でした(結構お金持ちのお嬢さんだ)。

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