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旅役者 (1940)

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3.50 / 評価:6件

この頃の映画が実は一番好きです

  • ami***** さん
  • 2010年1月15日 23時29分
  • 閲覧数 338
  • 役立ち度 12
    • 総合評価
    • ★★★★★

成瀬監督と言えば、女・女・女の人生劇場で有名ですが、終戦前後の10年間は明るいタッ
チの映画が多いようです。その最初の映画がこの「旅役者」。戦中と戦後の暗い世の中
に、映画ぐらいは明るく楽しくやろうじゃありませんか、と成瀬監督が言ってくれてるよ
うです。明るく元気な映画は本当に気持ちが良い。寝起きのコーヒーと共にこの映画を観
て、今日も一日パーっとやりますか!って時に是非観て欲しいです。


物語はなんと、あの戦後の黒澤監督の名脇役を何度も務める「藤原釜足」(実際の芸名
は、戦中の規制で名前を変えられたのは有名な話)が主役。彼が主役と言うのも中々見所
じゃないでしょうか。
彼は旅劇団の一員でなんと「馬」の前足を演じるんですけど、このこだわり様が微笑まし
い。旅劇団の名前は、尾上菊五郎一座ならぬ、中村菊五郎。なんじゃそれ。
尾上菊五郎と言えば、溝口監督の「残菊物語」でも出てくる、いわずと知れた歌舞伎の名
門一家ですが、この中村菊五郎は何の関係もありません。この中村菊五郎一座の座長が、
あの山中貞雄の映画でも有名な、高勢実乗さんというヒョーキンが全身を覆ってるような
人なのも笑える。今回は全くまじめな役なのだけど。
そして、この物語は、中村菊五郎とは知らずに金を出して一座を町に招き入れた人が、怒
り狂って深酒をし、挙句の果てに、藤原釜足の命の次に大事な、馬の頭を壊してしまうと
ころから、色々な展開を見せる。さー大変だ。

あとの展開は観てのお楽しみとして、この何とも言えない、激しいアクションや物語の展
開があるわけではない、終始微笑ましいこの映画を、どうぞ深読みせずのんびり観て頂き
たいと思います。

戦中とは思えぬ、ゆるりと流れる時を楽しんでください。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • コミカル
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