レビュー一覧に戻る
嵐の孤児

嵐の孤児

ORPHANS OF THE STORM

125

bakeneko

5.0

映画の中心にあるもの

映画の“父”D・W・グリフィスのサスペンスドラマです。 ”運命の波に翻弄される美少女姉妹、ドローシーとリリアンの運命は如何に!”といった感じで、正攻法にカットバック手法を用いた緊迫したドラマを観せてくれます(ベタと言うなかれ、本当に面白くハラハラして物語に引き込まれるのですから)。 物語はグリフィスらしく大時代掛っていて(一応フランス革命が舞台です)、説明も多弁過ぎるきらいがありますが、やはり物語の語り口は絶妙です。 彼の作品を観ていると、”映画の核となるものは結構シンプルなのではないかしら”と思えてきます(大筋で説明すれば陳腐の一言で済まされるものが、こんなに普遍的かつ心を捉えて揺さぶるのですから)。 見所はもちろんギッシュ姉妹ですが(この可愛さ、可憐さ、清純さを見よ!)、他にもモブシーンや、スペクタクル画面など見どころは目白押しです。 で、この作風が気に入った方は、「散り行く花」のリリアンに涙せよ!(あと、この映画はある有名なホラー映画の一場面にオマージュがあります)。 また、”嵐の孤児”を観た方は「八月の鯨」をより深く味わうことができますよ。

閲覧数393