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上映中

暁の合唱 (1941)

監督
清水宏
  • みたいムービー 1
  • みたログ 6

3.33 / 評価:3件

「有りがたうさん」の姉妹編

  • bakeneko さん
  • 2009年4月15日 21時14分
  • 閲覧数 344
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

1940年代初頭のバス会社を舞台に、一人の若い女性の奮闘と成長を、長閑でユーモラスな人間スケッチを重ねて見せてくれる楽しい作品であります。
「簪」が「按摩と女」の姉妹編である様に、本作は「有りがたうさん」の姉妹編的作品であります。
“いつまでもこのバスに乗っていたいなあ”と観客を思わせてくれた至福の大傑作ロードムービー「有りがたうさん」(DVD化されていますよ!)の喜びが再び!
という訳で、またしても様々な楽しい人間模様をバスの運行と平行してみせてくれます。また、今回は石坂洋次郎の原作に基づいて、女の子の成長とバス会社の細やかな人間ドラマも加わっています(とはいっても、決して重くならないのがこの監督の持ち味であります)。つまり、前作がバスの運行にストーリーが一本線的に集中していたのに対して、周辺的なドラマの広がりも見せてくれる訳であります。

で、この映画その後2回リメイクされています(1955=香川京子、1963=星由里子主演)が、当然時代に合わせた変化が映画に反映しています(見比べると風俗的変化が面白いですよ)。
ですが、やはり人間が大らかで、バスの運行速度が遅く、乗車人数が少なかった1941年作がこの作品の魅力を最大限に引き出していると言えます。そして、この時代の邦画の空気感覚の闊達さが、心地よい清涼感を感じさせてくれます。

役者は主演の木暮実千代他、佐分利信らの若い頃が見られますが、ゲスト的出演の飯田蝶子が抜群に印象に残ります(ちなみにリメイク作は2作とも北林谷栄がこの役です)。
戦前の映画作劇の楽しさを堪能できる傑作で、最近の邦画が無くして久しい“軽やかだけど品のある”全年齢にお勧めの喜劇であります。
「有りがたうさん」を楽しんで観た方には、これも是非お進めの作品であります(出来れば製作年代順(「有りがたうさん」→本作)に見た方が良いと思います)。

ねたばれ?
映画だけ観ると“何故この題名なのか分からない“のが本作の唯一の欠点であります。

詳細評価

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