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青春の気流 (1942)

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4.50 / 評価:2件

黒澤明版「風立ちぬ」

  • bakeneko さん
  • 2017年11月29日 14時54分
  • 閲覧数 280
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

南川潤 が1941年に執筆した小説:「愛情建設」と「生活の設計」を黒澤明が寄り合わせて脚本化し、伏水修が演出したもので、戦時下で新型旅客機の開発を手掛けることになった気鋭の設計技師の仕事と恋の奮闘を、周囲の人々の思惑と共に活写して行く―「風立ちぬ」の旅客機版であります。

設計会議から始まって、設計技師が斬新な機体を完成させてテスト飛行するまでを、ライバルとの軋轢や技術的問題、更にプライベートな恋愛問題まで盛り込んで描き出してゆく物語で、戦時下の銃後の市民の奮闘を爽やかに描いて同じ時期に黒澤明が監督した「一番美しく」の姉妹編ともいえる佳作に仕上がっています。

新進の飛行設計技師:大日方伝は、航空会社の専務:進藤英太郎 の後押しで、これまでにない航続距離と飛行速度の旅客機の開発を提案する。親友のテストパイロット:藤田進の援護も有って会社は製作を開始するが、実際の試験機設計の工程で新型の開発に反対の別の専務:清川荘司や設計部長:真木順と衝突する。一方で恋人である:山根寿子との恋愛も彼女の経済問題が影を落とし、更に専務の娘:原節子の猛アタックで予断を許さない状況で…というお話で、“新型飛行機が出来るまで”という理系的&地味な物語を躍動感を持ったドラマにしている脚本手腕には感服させられます。

会社内の勢力争いや恋の三角関係といった葛藤を描きながらも、登場キャラクターがみんな爽やかで理知的なことが爽やかな観賞感をもたらしていて、ライバル同士の和解の幕切れも甘すぎる感を与えない―黒澤明の緩急&シリアスとユーモアのブレンドは絶妙ですよ!

ねたばれ?
主人公とヒロインの恋を応援する喫茶店のウエイトレス三人娘の一人に、後の黒澤夫人と成る 矢口陽子も可愛らしい顔を見せています。

詳細評価

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