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桃太郎の海鷲

bakeneko

5.0

ネタバレ鬼ヶ島=真珠湾

「桃太郎海の神兵」の姉妹編で、真珠湾攻撃を忠実に再現したディテイルに瞠目の海軍省監修の国策アニメですが、奇襲攻撃の緊迫した高揚感と戦闘破壊スペクタクルが楽しめる一級の娯楽活劇となっています。 どこかの書記長に似た若いのにデブの桃太郎司令官の号令の下、愛くるしい犬+猿+雉+兎がどう見ても真珠湾の鬼ヶ島に奇襲攻撃を掛ける戦争アニメーションで、航空機の性能&整備&離着陸&攻撃の緻密な描写は、アニメーションならではのアングルで本格的なミリタリーファンも納得の拘りとなっています。 また、真珠湾に停泊中の敵艦隊の配置と構造も完璧に史実を再現していて、「ハワイ・マレー沖海戦」に匹敵する精密さで真珠湾攻撃を見せてくれます。 もちろん、“お子様向けアニメーション”ですので、“ありえないアクション”や物理法則を無視した活劇で盛り上げる部分もてんこ盛りで、前半の“尺稼ぎ”と思わせたエピソードがクライマックスで生きて来る設定も上手く構成されています。 そして、“宮崎アニメ”で印象的な 戦艦沈没―「どうぶつ宝島」等、 空中を泳いで推進?―「未来少年コナン」、「ルパン三世」等、 巨大敵機に乗り移って攻撃―「未来少年コナン」(ギガント攻略) の原典シーンも見つけることのできる作品で、 “少国民の戦意高揚”というよりも、“異様な迫力の冒険活劇”としての娯楽性に満ちた作品であります。 冒頭の兎の整備兵のきびきびとした動きから、リアルな戦闘の高揚感とカタルシスに引き込んでくれる作品で、(レビュー作品項目がないので書き込めませんが)北朝鮮の戦意高揚アニメ作品との類似性も興味津々の映画であります。 ねたばれ? 悪役の鬼たちがあまり憎々しく描かれていないのも特色で、大将は“ポパイ”のブルートに似ています。

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