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花咲く港 (1943)

監督
木下恵介
  • みたいムービー 2
  • みたログ 24

3.70 / 評価:10件

だらしのない悪党 = 愛すべきペテン師。

  • 百兵映 さん
  • 2018年1月10日 13時06分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

「…… だらしのねえ悪党だ、ええっ、俺たちはペテンをやりに来たんだぜ。立派なペテン師なんだぜ。だいたい師という字は先生というこったぜ。医師に牧師に教師に釣り師、みんな師がつきゃ一人前だ。ペテンの先生が5~6千の金に驚いてちゃ、師という字が、泣かぁ。」っていう「師」の“説教”が面白い。―― こういうの、私の好みだ。

 ついでだから、もっと啖呵きってもらいたいところだ。―― そうだろ、あっちもこっちも、政治屋も官僚屋も、嘘の言い訳ばっかりじゃねえか。こういう奴は師とは言わねぇ。ただのペテン屋だ。だらしのねえ悪党だ。医師だ牧師だ教師だって、難しいこと並べるだけで、一人前の口叩いてばかりでよ、結局は俺たちが喰わせてやってんじゃねぇか。その点、釣り師とかペテン師ってのはよぉ、自分の知恵を巡らせて、自分の身体張って、危険承知で仕事してんだぁ、文句あっか。――ってね。こういうの、好みなんだ。

 ところが、この愛すべきペテン師にはちと知恵が足りなかった。少しばかり度胸が足りなかった。ツキもなかった。あえなく御用になってしまう。「だらしのねえ悪党」だった。が、島の愛すべき良民を悲しませないように、その筋の計らいで、人目にさらされないようにしょっ引かれていく。こういうの、好きなんだ。

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