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土俵祭 (1944)

監督
丸根賛太郎
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2.56 / 評価:9件

昔は“引き分け”があったんだ!

  • bakeneko さん
  • 2012年5月22日 0時38分
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

明治中期の“西洋重視”の文化殖産気運によって相撲人気が陰っていた時期に相撲道に邁進する若者の奮闘を描いた“スポ根相撲編”ドラマであります。

そろそろ肥えて来た片岡千恵蔵が主演の力士:“富士の山”を演じた作品で、ヒロインには市川春代が華を添えています。
脚本を若き日の黒澤明、撮影を宮川一夫という豪華なスタッフによる映画ですが、お話は至ってスタンダードな“スポ根物”に恋愛感情が絡む語り口となっていて、クライマックスも含めてあまり本格的な“スポーツアクション”としての迫力には欠けるきらいがあります。その代わりに抒情性や恋愛思慕の描き方は秀逸で、“動よりも静”で魅せる映画となっています。
時代背景や郊外ロケの魅力も見所の作品で、宮川の捉えた“浜辺の風景”やヒロインのクロースアップはとても美しいもので、ちょっと大人しい“姿三四郎”の相撲編として楽しめる映画であります。

ねたばれ?
1、“最初の親方の夫婦喧嘩はどうなったの?”
2、“白玉部屋”ってなんだか美味しそうな名前!

おまけ(ソフト化されているのにレビュー項目が無いので)
「雷電」(1928年)
昔から有った○○長疑惑!
日本映画の父:マキノ省三の遺作であり、名監督マキノ雅弘(この時は正博)の俳優としての最後の出演作品で、短いながらも全編が残っていて抜群に洒脱な作品であると同時にクライマックスの超絶アクションに驚愕させられる“お宝娯楽作品”であります。

“史上最強にして横綱に成れなかった実在の力士”:雷電の御話は様々な巷説が何度も映画化されています。様々な“横綱に成れなかった理由”中で最も突飛なものを採ったのが本作で、多くの説が謳う“大名のメンツによる悲劇性”を蹴り飛ばす抜群の独創的な解釈で驚かせてくれます。そして、クライマックスの抱腹絶倒の“相撲対決”は、チャップリンが「街の灯」で魅せた拳闘シーンと並壁を成す、ベスト“奇天烈バウト”シークエンスであります(凄いですよ~)。
  
映画がまだ若く才気に満ちていた頃の幸福な作品で、映画の醍醐味としての“動き”の魅力を再認識させてくれますよ。

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