ここから本文です

浦島太郎の後裔 (1946)

  • みたいムービー 0
  • みたログ 2

4.50 / 評価:2件

和製ターザン+キングコング?

  • bakeneko さん
  • 2015年8月24日 8時12分
  • 閲覧数 278
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

戦後間もない1946年にGHQの日本人民主教育の一環として創られた作品で、“戦時中とは間逆な意味でしょうがなかった!”と語った-成瀬巳喜男監督のフィルムグラフィーの中でも特異な位置を占める怪作となっています(風刺と啓蒙が前面に出ていて映画文法よりも“お芝居”色が濃く出ている“社会風刺&民主主義寓話”の異色作で、特撮の円谷英二も頑張って?特殊効果を担当しています)。


“巷の声を聞く”という一般参加ラジオ番組で偶然取り上げられた復員兵の“ターザンの様な奇声を発する”パフォーマンスと出鱈目な南方風習を語ったインパクトに目を付けた婦人記者が、彼を焚き付けて“国会議事堂で絶叫させる”事件を起こして“民衆の代弁者”として偶像ヒーローを演出するが、戦前勢力(財閥+旧支配者総)政党の看板として利用され掛かった際に自分に目覚めて下野する-という風刺劇で、奇声を発するパフォーマンスはターザン、国会議事堂の天辺での示威はキングコングを連想させます。
そして主人公に懸想する旧財閥の娘が乙子というように、浦島太郎のお話ももちろん引用されている作品で、終盤のパーティでの鯛や平目の帽子を被った宴会シーンはシュールな情景を現出しています(笑い死ぬかと思った)。
主人公の後見人的スタンスの中村伸郎が口で“ポロロン…ポロロン…”と楽器の音を口ずさんだり、進藤英太郎ら旧勢力があまりにも正直に悪事計画を喋ったりすることにも唖然の作劇で、一応「スミス都へ行く」に模したクライマックスまで異次元世界を表出している珍作ですが、高峰秀子&山根寿子は美しさの盛りですのでお見逃し無く!

ねたばれ?
1、 本作が作られた当時は“人気のある看板で大衆票を釣る”-というのは風刺の世界でしたが、現在は…この映画の出鱈目さが現実となるとは!
2、 主人公が良心の分身と乖離するシーンは後年のウルトラマンの“バルタン星人の分身”シーンにそっくり!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 笑える
  • 楽しい
  • 悲しい
  • ファンタジー
  • スペクタクル
  • ゴージャス
  • ロマンチック
  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 勇敢
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
  • かわいい
  • かっこいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ