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わが恋せし乙女 (1946)

監督
木下恵介
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  • みたログ 12

3.80 / 評価:5件

淡い恋は浅間牧場を駆け抜けて…

  • bakeneko さん
  • 2016年4月27日 16時04分
  • 閲覧数 496
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

戦後間もない北軽井沢の牧場を舞台にして、兄妹の様に育った幼馴染の恋模様を爽やかに掬い上げていく“純愛物語”の傑作で、ヒロインの井川邦子の健康的な美しさと伸び伸びとした牧場の情景が、戦争から開放された日本のヒューマニズムの爽快感を魅せてくれます。

日本人の初恋を等身大に描いて、兄の妹に対する優しい思いやりが胸に迫る―木下恵介の叙情性が煌く作品で、主人公の原保美の複雑な心境を上手く表現した演技と、まだスマートだった頃の東山千栄子も見所となっています。
「カルメン故郷に帰る」、「善魔」、「破戒」と連なる木下恵介の北軽井沢ロケ作品の最初の作品で、牧場を駈ける馬や飾り馬車の躍動感は映画的カタルシスを堪能できますよ!

ねたばれ?
1、 現存する商業フィルムの状態があまり良くない本作は、youtubeに揚がっている映像を観るのがベストかもしれません。
2、 ええっ!ヒロインの子供時代を演じたのは男の子!

おまけーレビュー項目に無い北欧の恋物語映画のレビューを
ノルウエーのツンデレお嬢様
「ヴィクトリア:Victoria」(2013年 ノルウェー:105min)監督:トールン・リアン、出演:Iben Akerlie (ビクトリア)、Jakob Oftebro(ヨハネス)、Bill Skarsgård (オットー)

1920年に『土の恵み』でノーベル文学賞を受賞したクヌート・ハムスンの自伝的文芸作品『ヴィクトリア』の格調高い映画化作品で、十九世紀末のノルウェーの小村を舞台にして、遊び友だちだった城主の娘ヴィクトリアと、領地に暮らす粉屋の倅ヨハンネスの純粋な恋が、若い男女らしい―“プラトニックで真摯な反面、天邪鬼な態度を取ってしまう初心さ”の中で描かれていきます。
19世紀末のノルウエーの春夏秋冬の風景がCG色彩処理まで施してとても美しく捉えられていますし、当時の街の様子や風俗&身分制度も忠実に再現されて見所となっています。

「テス」や「逢いびき」の様に“結ばれなかった恋人達の鮮烈な想い”を謳いあげた文芸恋愛映画で、恋愛に素直になれないノルウエー人気質は日本人に通じるところがありますよ!


ねたばれ?
1、ハムスンの処女作『飢え』を手本にしたとも言える作品が林芙美子の『放浪記』で、“作家志望の大学生が、極貧のなか、つねに腹を空かせた状態でひたすら書きつづけ、あいまにクリスチャニア(現オスロ)の街を歩きまわるという”設定を、上手く大正の日本の女子文学者に翻案しています。

2、原作者のクヌート・ハムスンの晩年をマックス・フォン・シドーが演じた骨太な社会&人間ドラマが「ハムスン」(1996年159分)で、“紅顔の美少年”もやがて“頑固爺”になることがよくわかります♡

3、青年が(彼に夢中な)カミーラをボートに乗せて湖を進むシーンは「みじかくも美しく燃え」へのオマージュショットです。

4、病み上がりなのにあんなに運動するから…

詳細評価

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