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四つの恋の物語 (1947)

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3.33 / 評価:6件

東宝争議真っ只中のオムニバス映画

  • ami***** さん
  • 2010年3月27日 21時24分
  • 閲覧数 391
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

4つの30分短編映画のオムニバス。同名の日活の映画(1965)があるが無関係で、東宝争議真っ只中の
ごった返している中での東宝映画です。
第一話「初恋」豊田四郎監督(黒澤脚本)
第二話「別れも愉し」成瀬巳喜男監督
第三話「恋はやさし」山本嘉次郎監督
第四話「恋のサーカス」衣笠貞之助監督

一つ一つは短いのですが、観終ってみると、印象に残っているのは第一話と第二話の小暮美千代だけかな。
東宝争議という裏話の方が、面白いかも。この翌年はGHQや米軍まで介入する大事に至ってますからね。

第一話の「初恋」は、主役級の殆どがこの騒動で東宝を離れてしまったこともあり、主演が新人として
入った久我美子。彼女の初映画だそうです。最初誰だかわからない位、顔がふっくらした田舎丸出しの
少女です。初心な恋のお相手は、池部良で彼の苛立ちを表現する様が、非常に笑えるのを記憶しています。
しかも彼は既に若手のホープで30歳近いのに、はたまた戦争から復員したばかりなのに、ガクラン着て
初心な役をこなしてるので本当に笑っちゃいます。
物語としては、この二人の初心な恋に、ベテラン杉村春子が池部の母親役として登場し、息子に惚れてる
久我に何だか嫉妬し始め、更にその心情に気づく久我が・・・という話です。父に志村喬。面白いですよ。

第二話の「別れも愉し」は、色っぽい小暮美千代が(ちょっと濃いかな・・)、場面でドアップに
なるシーンが頭にこびりついています。内容は成瀬らしいだらしない男(ヒモ役の沼崎勳)が、小暮と
別れてまじめに生きる為に新しい恋人と暮らし始めようとしているのを察知した小暮が、自分から
別れを切り出すも、うだうだする男。でも結局別れるみたいな・・ 小暮に横恋慕するエロおやじ
菅井一郎も見所かも。成瀬らしいけど、好みで言ったら成瀬監督作品では下の方。

第三話の「恋はやさし」は、一話の久我と同様、東宝に新人で入った若山セツ子が主演で、これもまた
彼女にとっての初作品です。若山セツ子は、昭和初期の可愛さNo.1女優ですが、この映画では全く気づき
ませんでした。と言っちゃうくらい、誰だかわかりません。可愛くない・・この映画では。
お相手は、和製チャップリンことエノケンさん。恋のキューピット役?のあのお笑いばあさん「飯田蝶子」
さんが出ていて微笑ましかったのを記憶してます。

第四話の「恋のサーカス」は、私があまりよく知らない浜田百合子さん主演のちょっとサスペンス系
のドラマ。一番印象の薄い話です。サーカス・空中ブランコでの殺人事件の話ではありますが、内容は
いまいちでした。


この映画は、第一話を観るだけでも価値があります。

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