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四つの恋の物語 (1947)

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3.33 / 評価:6件

古臭さが結構たまらない魅力だったりする。

  • pin***** さん
  • 2010年9月3日 6時28分
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  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

四つの話からなるオムニバス映画。

それぞれのタイトルおよび監督は、一つ前のアミダバッチャンさんのレビューをご覧ください。



第1話の「初恋」は黒澤明脚本らしい、骨太で不器用な青春物語。

同年代の女の子と同居しなけりゃならなくなって…なんていう、なんだか80年代にはやったラブ・コメのような設定ですが、そこは昭和22年と言う時代を背景に、さわやかに描いているように思えます。

でも、『素晴らしき日曜日』で性の衝動を描いた黒澤だけに、実はさわやかなだけではありません。

80年代のラブ・コメなんかよりずっと微妙でなまなましいものを感じさせてくれます。

加藤春子が若い少女に嫉妬する、どろどろとした母親の心理を見事に演じています。



第2話の「別れも愉し」は、後に「素晴らしき日曜日」で好青年を演じる沼崎勲 (左翼思想を振り回す彼が黒澤明は嫌いだったとか…)が人はいいけど世間知らずで身勝手な若者を演じています。

僕は身勝手な若者よりも、行商?ブローカー?ヒロインに恋心を寄せるおじさんのほうが好きだな。



第3話「恋はやさし」は、浅草の軽演劇の世界を見せてくれます。

そして、軽演劇界の大御所エノケンを見せる映画でもあります。

エノケンに初々しい恋が似合うのかどうかは、生きている時代のまったく違う僕にはよく分かりません。

ただ、軽演劇の舞台は大変興味深かいものでした。



第4話「恋のサーカス」は、ミステリー仕立て。

ただし、なにしろサーカス団が舞台なので、前3作に較べると、なにやら陰鬱な雰囲気が漂ってしまいます。

戦前の江戸川乱歩の世界かと思ってしまいました。



いずれの作品も、「戦前の作品なのかな」と思えるほど、古色蒼然たる世界を描いています。

もっとも、それはそれで興味深いとは思いますが。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 切ない
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