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四つの恋の物語 (1947)

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3.33 / 評価:6件

2大美少女デビュー♡

  • bakeneko さん
  • 2012年6月25日 0時34分
  • 閲覧数 478
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

豊田四朗、成瀬巳喜男、山本嘉次郎、衣笠貞之助監督の独立した4つのオムニバスからなる作品群で、1作が約30分X4の小品から成り立っています。それぞれの監督の一幕物短編での手腕を楽しめる作品ですが、東宝争議でスター俳優が居なくなったために急遽デビューした、久我美子&若山セツ子の初々しさは爽やかであります。

第1話:「初恋」
珍しい黒澤明脚本の恋愛作品で、「素晴らしき日曜日」や「わが青春に悔いなし」に通じる“若さへの賛歌”が清らかな感慨をもたらしてくれます(歌曲“野ばら”の引用は「八月のラプソディ」を連想させます)。
何と言っても久我美子さん(16歳♡)の若さと明るさが輝いている作品で、まだまだふっくらしたあどけなさに見惚れる短編であります(木登りシーンは吹き替えなし!)。

第2話:「別れも愉し」
木暮実千代の演技で魅せる一遍で、成瀬流の“椿姫”的お話を楽しめます。
殆どワンルームで進展する心理劇は、短くもなかなかの緊迫感と転調を見つめさせてくれます。

第3話:「恋はやさしい野辺の花よ」
エノケン一座総出演+飯田蝶子+若山セツ子(18歳♡)で魅せる作品で、浅草オペラ「ボッカチオ」の演目の再現をたっぷりと見せながら、タイムリミットが迫る恋人達のせつない別れをハラハラさせてくれます。伝説の迷曲(“ベアトリーチェ”を捩った)“ベアトリ姐ちゃん”を始めとした翻案&パロディソングが愉しく、レビューや喜劇シークエンスも充実していて、エノケン&浅草オペラ映画としても魅力たっぷりの作品ですが、いつになく落ち着いて下っ端俳優のペーソスを漂わせるエノケンは、チャップリンのパントマイムを再現しています。

第4話:「恋のサーカス」
いきなり現場検証から始まって、物語の全貌と隠された真実が明らかになる倒述ミステリーで、「空中ブランコ」を想起させる物語となっています。正直言ってもう一捻り欲しかったエピソードで、コンパクトに纏まっていますがややストレートなお話であります。

軽量級の4編が集まった作品で、幾つかの作品の後には“終”の文字まで出て来る―それぞれが独立したお話で、2美少女が眩しい:エピソード1の爽やかさ&エピソード3の賑やかさがお薦めであります。

ねたばれ?
1、第一話で使われる“メッチェン”はドイツ語で“Mädchen”=お嬢さんを指します(昔の大学生はドイツ語を使いたがる傾向がありました)。
2、ラムネ菓子ってあの頃から変わっていないんだ!

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