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長屋紳士録 (1947)

監督
小津安二郎
  • みたいムービー 6
  • みたログ 109

3.89 / 評価:35件

人情喜劇

  • lily さん
  • 2007年5月21日 15時12分
  • 閲覧数 619
  • 役立ち度 15
    • 総合評価
    • ★★★★★

ああ~いい映画を観たなぁと心から思った。

捨てられたんだか迷子だかの男の子を長屋の仲間がしろう(拾う)。
しろったはいいがみんなその子が邪魔で、長屋のオバサンに無理矢理預ける。
おねしょをされて激怒したオバサンはその子を捨てに行く。
みんながその子を邪魔にし、オバサンは何かってーとガミガミ怒ったりするんだけど
ちっとも意地悪っぽく見えないのはオバサンが偽善者じゃないから。
子供は嫌いだし、邪魔だし、おねしょをされれば怒るけど
自分が間違っていればちゃんと謝るし、いなくなれば心配で探しにも行く。
どれも素直な気持ちからの素直な行動だろう。
最後に男の子の父親が迎えに来て、お別れしたあとにオバサンが泣くシーンには感動した。
「アタシゃ悲しくて泣いてんじゃないんだよ」
了簡がついての涙。

タイトルの長屋紳士録だけ疑問。
長屋の男達は特に社会的地位もないし、なんにも活躍していない。
そんな男衆よりもオバサンと仲良しのちょっと粋な感じのオバサンの
打てば響くような言葉のやりとりが面白い。

おねしょされてあんなに怒るのは昔は布団が貴重なアイテムだったから。
アタシの父が復員した時、酒と煙草と布団を持って帰ったそうだ。
駅に着くと、横須賀からそこまで持って来たくせに嫌んなり
布団を道端に捨てて酒と煙草だけ持って帰ったそうだ。
じいちゃんは大喜びしたらしいが、ばあちゃんは玄関先で父を怒鳴り飛ばし
捨てたところまで取りに行かせたらしい。
すぐ戻ったけど布団はなく、かなり長い間厭味を言われたって言ってた。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
  • コミカル
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