ここから本文です

カルメン故郷に帰る (1951)

監督
木下恵介
  • みたいムービー 7
  • みたログ 251

3.63 / 評価:83件

日本という集金システム

  • 文字読み さん
  • 2007年4月22日 23時59分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

もちろん、高峰秀子の都会のストリッパーと田舎の盲目の作曲家という、「芸術家」と名指される二組の違いが意図的なテーマになっています。しかし、背景になっているのは、その対立を超えて流れるお金のシステム。それはまさに日本そのものといっていいと思います。

単純化すると、お金を稼ぐ大衆文化から、貧乏な上流文化へのお金の一方的な還流。それは、冒頭から校長の笠智衆が言い続ける「日本は文化だ」に現れているように、戦争に敗れた日本に残された文化と自然(浅間山)を守れ、という国家的使命なのです。そのうえ、お金を稼いで支えている高峰は、親にさえ軽蔑されている。なんて恩着せがましい集金のシステム。借金取りよりひどい。牛に蹴られておかしくなったといわれる高峰が、最後まで楽しげなのが唯一の救いですが、やはり客観的に搾取されている事実は動かない。

それにしても、高峰秀子の白黒映画の和服姿の美しさと比較した時の魅力の消失。彼女は足を出してはいけないのでした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ