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カルメン故郷に帰る (1951)

監督
木下恵介
  • みたいムービー 9
  • みたログ 250

3.63 / 評価:82件

終戦直後の「ふるさと」

  • mitubajusiro さん
  • 2014年1月9日 19時20分
  • 閲覧数 1202
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

天衣無縫な家出娘が気まぐれに故郷に帰ってくる。
戦後の激変した社会のど真ん中で、全身世俗のアカにまみれ、故郷の古風な親たちの元に姿を見せる。
故郷でも人々の姿は変わっていた。
「日本は文化ですから」(当時は「文化国家」という言葉が流行っていた)
が口癖の小学校の校長、抜け目のない金儲けに走る運送会社や取り巻きたち。

ここには「男はつらいよ」の寅さんの帰郷のような「感傷」は微塵もない。
新しい社会に何のためらいもなく突き進む陽気でたくましい若い力が、古いしがらみや戦争の傷を残した田舎を駆け抜ける。この時代は故郷を甘酸っぱい「感傷」で見る目を醸成できていなかったのだ。みんな生活の再建で目一杯だった。
画面の背後にそれが見える。

国産初のカラー映画といっても色彩に振り回されたり表現が生硬になるわけでもなく、木下恵介監督の揺るぎない技巧によって風景や人々が生き生きと描かれている。

詳細評価

物語
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