レビュー一覧に戻る
白痴

白痴

166

たーちゃん

1.0

ネタバレあの人は私の失ったものを持っている

何だか人間関係が良く分からない作品です。 亀田欽司(森雅之)が戦犯で逮捕されたあと札幌の親類の大野(志村喬)を頼って北海道に渡ります。連絡船の中で赤間伝吉(三船敏郎)と出会います。街中の写真館で那須妙子(原節子)の写真を赤間から見せられた亀田はあまりの美しさに目を見張ります。 東畑(柳永二郎)の妾だった妙子は大野の秘書の香山(千秋実)と持参金を持って嫁に行くことになっているところに亀田が現れ妙子は心奪われて行きます。 亀田の一生を自分のために台無しにする事は出来ないという妙子でした。 ただ純粋な亀田に自分はふさわしくないと思った妙子は金で自分のものにしようとする赤間のところに行こうとします。囲い者(妾)を純潔な人だと言ってくれる亀田。大野は亀田には遺産がある事を言いますが、多恵子はあえて赤間を選ぶのでした。しかし妙子は赤間と結婚していなかったらしく、赤間は亀田と会い妙子は亀田の事が好きだと伝えるのでした。 一部の終了のところで赤間が亀田を襲うシーンがあるのですが、あれは幻想なのでしょうか。現実なのでしょうか。 2部はほとんどが欽司と綾子(久我美子)のやりとりです。突然前触れもなくスケート場や大野家の帰り道に現れる妙子でした。 綾子にプロポーズをする亀田。 亀田と綾子は妙子と赤間のいる部屋を訪ねます。 その時の原節子さんは魔女のようです。 亀田に妙子は綾子と自分をどっちを取るのかの勝負をします。どっちの手を取るのかです。 亀田が迷っている間堪らず綾子は飛び出してしまいます。その場に倒れてしまう妙子です。 その後赤間は妙子を殺してしまいます。 妙子の死体を出さずに亀田と赤間だけの表情でみせてしまうのは見事でした。無表情になってしまった赤間の顔からも多恵子を殺害した無念さが伝わります。 それが原因で入院してしまった亀田のさまをお見舞いに行った綾子の弟が亀田を見たことでショックを受けた表情で亀田の豹変ぶりを描くのも見事でした。 全体的にセリフがとても文学的で、演劇をみているようです。 黒澤監督って、こういう映画はヘタですね。 驚いたのは字幕で説明したところ。 映画では一番やってはいけない表現ですよね。 この作品を見る前に「東京物語」と「雨月物語」をみたのですが、東山千栄子さん原節子さん森雅之さんのキャラクターの違う事。みなさんの演技力の幅の広さにびっくりです。 全体的には面白い作品ではありませんでした。

閲覧数189