武蔵野夫人
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(12件)

悲しい25.9%切ない22.2%ロマンチック11.1%知的11.1%かっこいい3.7%

  • tk

    3.0

    溝口作品を初めて見る方には勧められない

    DVDレンタルにて鑑賞。 本来ならば、2020年正月に早稲田松竹にて上映されていた際に観たかったのであるが、見損なった。 約半年経った現在、6月である。 正月には誰しも予想しなかったコロナウィルスが蔓延した。 あっという間の半年であった。 「武蔵野夫人」は溝口健二の東宝での作品ということで、観る機会を逸していた。 というより、溝口の数々の作品の中では、それほど重要視されていないこともあり、見ようとも思わなかったというのが、正確かもしれない。 1951年の作品ということで、「雨月物語」「近松物語」などより前に制作されている。 観た後での率直な感想は、やや深みに欠けるかなという印象である。 当時のベストセラー恋愛小説を映画化したようだが、小説本来が目指したものをダイジェスト的に見せられている気がした。 つまり、もっと人間の根源的な心理を描いているに違いない物語なのだが、それの表面をなぞっているように見えてしまっている。 まあ、時間制限のあり、戦後間もない時期の映画なのだから、仕方ないといえばそれまでである。 余談だが、現在、吉本隆明著「共同幻想論」を読んでいる。 何かこの「武蔵野夫人」が妙に繋がるところがあるように見受けられるのは、単なる思い込みだろうか? DVDには四方田犬彦氏による解説映像が付いていた。 この作品の立ち位置をわかりやすく説明されていた。 (動く四方田犬彦氏を初めて観た) この映画には、増村泰造作品の空気が流れているから、興味深い。 だが、溝口健二作品を初めて見るという方には、おすすめできない映画である。

  • kin********

    3.0

    ネタバレらしくない

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ami********

    4.0

    森さん

    森雅之さん。 主役はあなたです。 この後の作品、雨月物語、夏目漱石のこころ、浮雲と ドロドロのだらしない役を全うする、森雅之さん。 この作品でも見事最悪の役をこなしてくれます。 他の出演者も、ちとイヤラシイ役どころをしますが、 やはり森さんの頼りないアホウの役の前では、まとも に見えます。 後気になったのが、山村聰さんのおなかとホクロ。 ほくろは付けボクロだよね? おなかもあんなに出てたっけかな? 物語の一つの魅力は、このドロドロ仕合の鑑賞ですが、 東京にお住みの方であれば、昭和20年代の武蔵野の 風景を楽しめます。恋ヶ窪周辺は何にも無かったんですね。 丘陵地に池と雑草しかありません。 ※現在の恋ヶ窪と同じ場所かは不明です。 この美しきかな武蔵野で繰り広げられる、男と女の泥仕合、 どうぞご期待ください。

  • kih********

    4.0

    武蔵野には今もこういうご夫人が?

     オープニングの音楽の中に、クラシック・ファンだったら誰でも気づく“田園交響楽”の一節(を思わせるフレーズ)が出る。ハハン、『武蔵野』の田園風情を暗示したのか、と思った。だが、それほど美しい『武蔵野』ではなかった。  その昔(東京オリンピック開催の年)、田舎から上京して「東京都武蔵野市」という所に住んだことがある。美しく整備された都市であって、武蔵『野』を感じさせるものはなかった。もっとも、下宿から電車駅まで以外に動くこともなく(だから本当のことは知らないまま)、わずか一年で帰郷してしまった。「都会」では仕事をすることも住むことも出来なかった。  映画の武蔵野は美しかった。昔は(あるいは、もっと歩き回っていたら)こうだったのかと納得した。そこの人々は『夫人』も含めてあまり感心できなかった。昔ながらのシキタリがあり、戦後の新しい風潮が入り、新旧が交錯する時代。『夫人』には「誓い」が最優先し、他の人々は「愛」といい、「儲け」といい、それぞれの行動規範が噛み合わない。そういう時代だったのだろうから、今の我々がとやかくいうこともない。  ただ、今となっても昔からひとつも変わっていないと感心したのが、資産家親族内での争い事だ。A家とB家のどちらからも不義があり、「誓い」だ「愛」だといい、結局は裏切り合う。融通だ同意だ抵当だといい、結局は破談となり、犠牲者が出る。愛は実らない。  いいのだ、これで。こちらには資産もない、不義の相手もない。あるのは昔から今も変わらない田園風景と年寄りだけ。不自由なシキタリもあるのはあるが、それを言い張る年寄りもほとんど居なくなった。理不尽な「誓い」を求められることもない。  この俳優さんは好きなご夫人だが、この『武蔵野』夫人はどうも感心しない。というより、関心がない。少々齢がいってるけど、こちらの田舎のご夫人たちがはるかにいい。ん? そう、うちのご夫人(はは、奥方のことだ)に勝る夫人はいない。

  • tot********

    3.0

    「お遊さま」より落ちる・・・

    貞節と家を守る良家の夫人(田中絹代)。周りを囲む夫・親戚・隣人たちはかなり世俗的で男女関係もだらしない。その周りの人間たちもちょっと中途半端なので、あまり感情移入できなかったというか、映画の中に入っていけなかった。貞節すぎるその田中絹代のラストへの行動も理解しにくかった。結論、あまり面白くなかった。そのモノクロ画像は、当時の風を感じるようなところもありなかなかよかった。しかしあの若者が憧れるには、田中絹代ちょっと老けすぎちゃう?(でも「お遊さま」もそうか・・・、溝口監督、田中絹代のことかなり気に入ってたんかなぁ)

スタッフ・キャスト

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田中絹代秋山道子
森雅之秋山忠雄
山村聡大野英治
轟夕起子大野富子
片山明彦宮地勉
進藤英太郎宮地信三郎
平井岐代子宮地民子
中村美那子大野雪子
西田智成田
千石規子大野家の女中

基本情報


タイトル
武蔵野夫人

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル