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武蔵野夫人 (1951)

監督
溝口健二
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3.76 / 評価:33件

らしくない

  • kin***** さん
  • 2020年1月1日 9時49分
  • 閲覧数 148
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

溝口健二らしくない、通俗的なメロドラマ。家への思いや近親者に対する態度が、今から見るとどうしても古臭いです。

 森雅之が田中絹代に黙って土地の権利書を持ち出すが、書類不備で売ることができないくだりなど、通り一遍の描写です。溝口健二は人間の心が関与しないものには興味がないのでしょう。またアプレゲール、戦後世代の若者の描き方はなんだか浮ついていて、やはり苦手なんだなと思います。

 中心線は、田中絹代と年下の従兄弟の禁断の恋ですが、田中絹代は、ついでに言うと轟夕起子も、若い男が憧れる色香などまるでなくて、片山明彦の芝居が下手なこともあり、退屈。溝口健二らしい切迫感はありません。片山明彦は田中絹代のお気に入りなんだろうな、とは想像できます。

 一般的な評価のとおり溝口健二にしては駄作ですが、コンテに関しては、アップは寄ってもせいぜいバストアップ、クレーンを効果的に使っている(ことにラストカット復興進む東京を人物の向こうに見せる)など、溝健らしい。凡百の監督作品なら、評価は違ったと思います。まあ、今でも上映されるなんてことにはならないわけですが。

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