荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(5件)

恐怖14.3%勇敢10.7%パニック10.7%悲しい7.1%かっこいい7.1%

  • pj2********

    2.0

    決闘鍵屋の辻

    荒木又え門の話を黒澤明が脚本する。演出は森一生。映画の出来は良いが,主役が三船敏郎では,阪妻の荒木「伊賀の水月」には足元にも及ばないし、同時期に製作された,市川うたえ門,アラカンは殺陣がうまいので見られた。如何せん三船敏郎ではどうしようもない。東宝は時代劇俳優がいないから仕方なく主役にした感じ、当然、脇役も現代劇俳優ばかり、やはり映画は配役だ。ミスキャストのサンプル映画。見た後の爽快感はなし。ズバリ酷い作品。

  • ぴーちゃん

    5.0

    野心作!

    この映画のタイトルだけは聞いていて、いつか観たいと思っていた映画だった。黒澤さんの脚本ということもあったし、なにより「決闘、鍵屋の辻」って言うタイトルが気に入っていた。CSで放送されたので観ました。  いやもう、構成力がすごい。冒頭いきなり芝居がかった白塗りメイクで三船の荒木又右衛門登場。いきなりの口上を述べた後あだ討ちが始まる。派手な芝居がかったチャンバラにこれまた芝居がかった音楽。ばったばったと相手を切り倒していく三船。そこにナレーションが入る。「講談によるとこのとき又右衛門は36人斬っている。しかし信頼すべき記録によると又右衛門は二人しか斬っていない」講談の36人斬りなどは面白さを誇張するための演出であると言っている。そしてこの後に事実はどうだったかを決闘の朝からリアルタイムで、(あ、ここで言うリアルタイムとは映画の進行時間と実際に起こっている事柄の時間を合わせるという意味です。)回想シーンを織り交ぜ描いていきます。  冒頭の芝居がかった36人斬りの講談シーンはクライマックスのリアルな決闘シーンと素晴らしい対比です。正直クライマックスの決闘場面はリアリティを追求したあまり映画的には全然面白く感じる事が出来ませんでした。がたがた震えたり腰が抜けたり、肩でぜいぜい息するばかりで全然切りかからなかったりと観ていて辟易してきますが、事実はこうだったのでしょう。調べてみると仇の又五郎と仇を討つ側の渡辺数馬の斬り合いは5時間も掛かったといわれているからです。というのはこの決闘にかかわった殆どの人たちは、荒木又右衛門を含めて人を斬った経験がなかったのです。特に仇討ち側の渡辺数馬は、まったく剣の腕に自信がなくそれで義理の兄にあたる荒木又右衛門に助太刀を頼んでいるくらいですから。  三船さんのきっちり月代を剃った武士らしい武士は殆ど記憶にありませんでした。浪人ならいっぱい観てますが(笑)眼光鋭くかっこいいです。後の「七人の侍」の布石があちこちに垣間見られてそれだけでもオイラとしては見る価値がありました。  当時としてはものすごく斬新な企画の野心作だと思いますが、興行的にはどうだったのでしょうか?クライマックスは今見てもイライラするくらいのリアリティ重視で限りなく当時の主流だったはずの「チャンバラ」を否定してしまっています。これは受けなかったんじゃないかなー。  あと、肝心の仇討ちの原因になった事件に殆どこの作品は触れていません。数馬の弟、渡辺源太夫が河合又五郎に殺害されてしまうのですが、どういう理由かは出てこないんです。ひとことで言うと又五郎が数馬に関係を迫り、断られたために激怒して殺してしまったんです。「衆道」といいます。これは現代では、なかなか理解されづらいために講談では父の仇とかになってるようですね。はっきりいうと男性同志の恋愛、つまり今で言うホモの事です。ただ現代のホモセクシャルとは多少意味合いが違うようです。この時代には結構普通の事だったみたいですしね。まあ、この話は又の機会にしましょう。  とにかくこの作品は時代劇の野心的な隠れた名作のひとつに数えられると思います。みなさんも見る機会があったらぜひどうぞ。

  • d_h********

    4.0

    ネタバレ森一生&黒澤明によるリアリズム時代劇

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • bakeneko

    5.0

    ネタバレ鍵屋って戦後まで残っていたんだ!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • cpd********

    4.0

    「七人の侍」への導線

    最近テレビで脚本家・橋本忍が黒澤映画「七人の侍」の創作裏話を披露していた。 当時黒澤監督はリアルな時代劇を模索していたという。 ある武士の1日を徹底した時代考証の基、そのまま映画にするというものと、歴史上の剣豪をオムニバスでそのクライマックスの決闘シーンだけを繋げ、一本の映画にするというもの。前者は資料不足で、また後者はやはりストーリー性がなければということになり没になったという。 ちょうどその頃の黒澤脚本作品が「荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻」である。寛永11年、伊賀上野において実際にあった事件を扱っている。 確かにリアリティを追求した作品になっていて、おそらく史実に出来るだけ忠実に書いたのだろう。 オープニングはいきなり従来の剣劇スタイル「決闘鍵屋の辻」が実際のキャストで再現され、後年誇張されて伝わる「荒木又右衛門 鍵屋の辻三十六人斬り」よりも実際に人間二人斬る方が遙かに迫力ある旨のナレーションがある。 この辺りは黒澤の時代劇に対するこの頃のこだわりが現れていてシニカルで興味深い。事実はこんなもんじゃないということを最初に説明しているのだ。 次にドキュメンタリータッチで現在の「鍵屋の辻」が当時と比べてどう様変わりしているかという解説がある。 そしてここにやって来る荒木又右衛門達の映像である。 つまり、仇討ちをする4人の侍の回想が本編の大部分を構成する。 そしてクライマックスの決闘シーンであるがこれが実にリアルである。僕はこれほどリアルな斬り合いシーンをかつて観たことがない。ドラマなどのチャンバラでバッタバッタと人が切られてゆくなんてのは全く現実離れしているのだ。実際、史実では1対1の斬り合いに何時間も要した。ほとんど、睨み合いで緊迫した時間が流れていったのだという。なるほどそういうものなんだろう。 ただ、限られた時間内で延々とそれをそのまま映画には出来ないし、たとえしたとしても欠伸が出るだけだろう。 ここでは加東大介がいい演技をする。 リアリティを追求すればむしろ滑稽にすら映るということがよく分かった。その辺りをうまく表現しているのには流石黒澤とうならされる。 ただ、いかんせん全体的に映画としてのエンタテイメント性、ストーリー性が薄れざるを得ないのは致し方ないところか。 しかし、義弟 渡辺数馬ら又右衛門達が仇 河合又五郎一行を飲み屋「鍵屋」に隠れ待ち伏せし、決闘の時間が刻一刻と近づいてくる緊迫した画面は息が詰まる程の迫力があった。 この2年後にあの不朽の名作「七人の侍」が公開される。

スタッフ・キャスト

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監督

脚本
三船敏郎荒木又右衛門
片山明彦渡邊数馬
小川虎之助川合武右衛門
加東大介森孫右衛門(六助)
高堂国典鍵屋三右衛門
杉寛萬屋喜右衛門
志村喬河合甚左衛門
千秋実河合又五郎
浜田百合子荒木の妻みね
左卜全六助の父
徳大寺伸櫻井半兵衛
広瀬嘉子虎屋の女房
津山路子鍵屋の小女

基本情報


タイトル
荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
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