瀧の白糸
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(1件)

悲しい5.9%かっこいい5.9%セクシー5.9%勇敢5.9%不気味5.9%

  • bakeneko

    5.0

    満開の花の色を洗いて清楚たる葉桜の緑浅し

    泉鏡花の“義血侠血”はむしろ“滝の白糸”として知名度が高い作品で、新派の18番であるばかりか、映画や舞台、TVドラマ化は数知れません。本作はサイレントから数えて5回目の映画化作品で、本格的な金澤ロケを生かした宮川一夫の天才的なカメラワークと、ヒロイン:京マチ子の美しさ、脇役の上手さが出色の作品であります。 「滝の白糸」の映画化作品としては、入江たか子と岡田時彦が主演の溝口健二版が一番の名作でありますが、残念ながらクライマックス部分から結末にかけて欠損しています。 本作は、溝口版を踏襲しつつ依田義賢の丁寧な脚本に沿って新規に創りなおしたもので、結晶化した“女のまごころ”が物語を寓話的なレベルまで非現実的に美しくしていた溝口版と異なり、現実的な献身譚となっています。 特に、脇役の人々のキャラクターが魅力的で、竹を割った様な気性の姐御肌の-みどり:浪花千栄子や大人しいが芯が強い妹分の-あやめ:星美智子、一座を献身的に纏める-福市:殿山泰司らが生き生きと描かれていますし、敵役的存在の-寅五郎:羅門光三郎や松永剛三:進藤英太郎も血肉の通った人物像となっています。 そして、冒頭の馬車vs人力車の競争こそ原作通りですが、かなり物語が加筆されていて、原作では端折っていた部分を丁寧に補完説明していますし、京マチ子は水芸だけでなく綺麗な舞いを魅せてくれます。最大の変更点はクライマックスからエンディングにかけての展開で、溝口版との違いに瞠目! 脇役俳優の上手さ&大映美術の豪華さ&京マチ子の美貌&宮川一夫のカメラに心地よく酔わされる一遍で、本作が気に入った方は別バージョンや原作と比べてみると多彩なエンディングバリエーションに驚かされると思いますよ。 ねたばれ? そういう理由(原作には説明無し)で、早々と検事になれたのね。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
瀧の白糸

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル