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カルメン純情す (1952)

監督
木下恵介
  • みたいムービー 3
  • みたログ 34

3.89 / 評価:9件

おバカで愚かな戦後ニッポン。

  • あでゅ~ さん
  • 2008年9月30日 14時37分
  • 閲覧数 757
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

子どものときに木の下で
牛に蹴っとばされて
オツムの弱くなっちゃったストリッパー、リリー・カルメン

おバカで
おろかで
純粋な
愛すべきリリー・カルメン!

そんな彼女の悪戦苦闘を描きながら
おなじように
アメリカさんに蹴っとばされて
オツムの弱くなっちゃった戦後ニッポン社会をトコトン風刺した
ちょっとB級
めちゃめちゃ実験的な
ドタバタコメディです

爆笑、でした
ギャーギャー笑ってしまった
すくなくとも私は…
(デコちゃんファンだから?)

でも楽しかった
そして考えさせられてしまった…

木下恵介監督は
ニッポンという国を愛していたんですね
おろかで
純粋な
愛すべきリリー・カルメンのように
見捨てることができなかったんですね

なのに、
というか、だから、

もういっぽうでは
まるでサイレント映画のようなドタバタアクションや
連発ギャグや
ひっくり返ったままのカメラアングルが
当時の戦後社会の
ひっくり返ったまま
天も地もわからない
右も左も見えない大混乱を
リアルに告発しています…

この大混乱はいまも
21世紀になったいまも
そのまま続いているのだよなぁ…

なんて思えてきて
ちょっとめまいがしてきて

いっそ思いっきり笑ってやろうじゃないのさ、と
開き直ったような爆笑だった…かも(笑)

第1作の「故郷に帰る」よりも面白かったです
私としては

たぶん第1作では
カルメンたちを迎え撃つ田舎の人たちの
素朴な感性がもうわからなかったのだと思う

こっちの第2作は
金と選挙と性の解放で
大騒ぎの大東京狂騒曲
いまの日本に返球されてくるような
刺激がありました

そのなかで純情をつらぬく
リリー・カルメンのおバカぶり
デコちゃんて
やっぱりこのヒト銀幕の申し子やわ
天然と計算のせとぎわのコメディエンヌです

それとなんといっても
三好栄子さん、ヤバいです(笑)
まるでゴヤの絵のようにグロテスクで
イッちゃってます

詳細評価

物語
配役
演出
映像
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