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カルメン純情す (1952)

監督
木下恵介
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3.89 / 評価:9件

芸術家に魅されて精進するカルメンの物語

  • mon***** さん
  • 2020年1月31日 6時46分
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    • 総合評価
    • ★★★★★

カルメンは「男を好きになるな」と、子供を連れて舞い戻った旧友の朱實に諭していたが、自分が芸術家に恋をして思いがけない騒動に巻き込まれてしまう、ロマンチックで、コミカルな物語。
 パリ帰りの木下監督が、これまでの作品とは違い、画面を斜めにした奇抜な作品。前衛的な作風に仕上げたところが1950年代初期の作品として、新鮮で面白く仕上がっている。

 カルメン(高峰秀子)は、ストリップ劇場でオペラ「カルメン」を歌って踊り、ストリップも見せる人気者。相棒の朱實はかつてカルメンと同じところで踊っていたが、女剣劇になりたいと、ある男性を頼って九州へ行ってしまう。然し、子供が出来たため男に捨てられて、カルメンのアパートへ戻って来た。
 生活は質素だが、朱實を同居させる優しさがある。然し、子供の鳴き声がうるさいので、近所には文句を言われ、これでは何もできないと、二人で相談して、立派な家の「須藤」という家の前に子供を置いて逃げてしまう。然し、朱實は子供を諦めきれず、子供を置いた家へ引き取りに行く。その家は、パリ帰りの「須藤」(若原雅夫)という芸術家のアトリエで、須藤に案内されたカルメンは、多くの訳が分からないながらも、作品に感激し、裸にでもなると言ってモデルになることを約束する。
 果たして、数日後、カルメンはモデルになるため須藤家を訪れる。然し、恋心が芽生えた須藤の前では、どうしても裸になれず、泣き泣き帰ってしまう。
 処で、須藤には千鳥(淡島千景)という気が強いフィアンセがいる。彼女の母(佐竹熊子=三好栄子)は、代議士に立候補している。須藤と結婚させるために、母親は土地を付けて娘を嫁がせるという。そのため、須藤の両親も持参金を当てにしている始末。
 ある日、熊子は千鳥を伴い須藤宅へきて「社会勉強のために」ストリップ劇場へ行きたいという。須藤と熊子母娘はカルメンのストリップ劇場へ行ったが、カルメンは中々ストリップにならない。それは、踊りの最中、須藤を見つけたため、恥ずかしく衣服を脱げないという。怒ったマネージャーは彼女を舞台で謝らせた上、解雇を言い渡す。
 こうして失業したカルメンは、色々な仕事を経て食堂で働くことになった。そこへ、熊子女史が 千鳥と須藤の結婚を呪う手紙を(カルメンが書いたと決めつけたので)、カルメンを怒鳴りつけに来た。然し、彼女は何を言われているのか分からないが、須藤への恋慕は自分の誤解のためと考え、千鳥が須藤と幸せになることを願うのであった。
 選挙が間近となったある日、熊子は新橋駅で演説を行い、工藤を壇上に招いた。その時、聴衆の中にカルメンを見つけた熊子女史は、彼女を舞台に立たせ、応援演説をしてもらう筈であったが、カルメンは工藤の横で「工藤さんは良い人です!」と声を張り上げた。こうして、カルメンは遂に壇上で、彼女の工藤への思いを訴えることが出来たのである。

詳細評価

物語
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