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縮図 (1953)

監督
新藤兼人
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4.17 / 評価:12件

確かに人身売買=悪だが

  • 文字読み さん
  • 2010年8月5日 11時40分
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  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

1953年。新藤兼人監督。貧しい家庭のために芸者になる銀子(乙羽信子)は美しうえに愛嬌もあって芸達者なため途端に売れっ子になるが、恋にやぶれたり、所詮は妾にしかなれない境遇が嫌になったりで場所を変えてばかり。転々としながらも家族のために芸者をつづける、という話。徳田秋声の原作を「芸者は人身売買」という明確なイデオロギーで映画化。若い乙羽信子が金に縛られて自由がない苦境を演じています。

置屋を変えるたびに、初恋、政治、仲間とエピソードが重なっていき、そのたびに変わっていく主人公の姿は西鶴のよう。

しかし「自由のなさ」を描いているのに、芸者という浮ついた商売がある種の「脱出」であり、着飾ったり酒飲んだりするのが楽しみに通じてしまうという面もあるという、徳田秋声なら絶対にはずさない側面がないのは残念な限り。金がないから芸者になっている=自由がない、だけではなく、芸者にならなければ極貧の家族のほうに「縛られる」だけだという面もあるはずなのです。

才気あふれる有能な乙羽信子が、芸者を楽しんでしまう部分をおのれのなかに見出したときにどうなるのかが見たかった。

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