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君の名は

mas********

5.0

品のよい言葉使いっていいですね

佐田啓二と岸恵子が美しいのは勿論ですが、この時代の映像作品における登場人物たちの言葉使いの美しさには何とも言えず心洗われます。 今の時代も、このような言葉使いの世だったら…などと思ってしまいます。 しかしながら、そのような気品ある言葉使いがなおのこと、この時代の結婚前と結婚後の男の豹変ぶりを恐ろしく感じさせ、一女性として震撼してしまいます。 メロドラマにおける、いわゆる「当て馬」的な浜口、結婚前の真知子に対しての姿は思わず視聴者にして「この人こんなにいい人なんだからこの人にしなよ!」と思わせてしまう自己犠牲の尽くすタイプですが、結婚後のシーンになると呼び捨てになってるわ、パワハラだわ、お茶ぶっかけるわ、さんざんです。釣った魚に餌はやらないどころか身を削ぐかのような自己本位、横暴な扱いです。 正直に最初からその卑屈な姿をさらけ出しておけば、真知子も春樹に行けてたのにね。 いや~、結婚って怖いなあ。選ぶ相手をほんの少し間違えただけで、こんなにも不幸にされてしまう。 やはり多少言葉使いは乱れていても、現代のほうが絶対的にいい。旦那姑のパワハラに我慢を重ねた末、実父にまで「女は甘やかすとつけあがる」などと切り捨てられるなんて、精神衛生上ダメージがありすぎます。 こんなのに耐えてた女性がありふれていたであろう時代を思うと、言葉もない。

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