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思春の泉 (1953)

監督
中川信夫
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  • みたログ 5

3.33 / 評価:3件

今では失われたユートピア

  • bakeneko さん
  • 2009年7月3日 18時12分
  • 閲覧数 385
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

初秋の津軽平野を舞台にして若者の恋愛譚を中心に据えて展開する、東北の農民&村民の大らかな群像劇で、のんびりしていた頃の日本の美しい風景&心地よい人情&恋愛の幸福感を満喫できる傑作であります。

石坂洋次郎の小説“草を刈る娘”の最初の映画化で、秋に津軽平野の温泉地に出かけてくる、“家畜用の草刈り隊(普段は農民)”の二週間ほどの“楽しい収穫&レジャー&婚活”を東北の大らかな民族性を散りばめながら見せてくれます(何と言っても溌剌とした若者&朴訥な人々の“純朴な輝き”がこの作品の肝で、観ているこちらまで心洗われる気持ちよさであります)。

役者は新旧共に芸達者で固められていて、東野英治郎と小沢栄の名人芸に、左幸子と宇津井健(デビュー作)の新鮮なカップル、岸輝子と高橋豊子の婆さんコンビ、その他の役者も永井智雄、阿部寿美子、花沢徳衛、東山千栄子らが見事に東北人になりきって、この幸福感溢れる喜劇を彩っています。

人間を愛おしく描いて気持ちよい、中川信夫の演出と、美しい東北の自然と人々を捉えた横山実の映像にも魅せられる一品で、鑑賞中の楽しさと後の清涼感に幸せな気持ちになる映画であります。

また、本作は8年後に吉永小百合主演で「草を刈る娘」としてリメイクされています。両作品を比べることで、日本映画の作品レベル&制作姿勢の変遷が分かってきますが、本作(1953年版)の眩しいほどの清涼感が既に色褪せていったことも見えてきます(本作を先に観ましょう!)。


ねたばれ?
瑞々しい映像のオンパレードですが、特に娘達の“水浴び”シーンの健康的なお色気は眼福ものであります。

詳細評価

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