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次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路 (1953)

監督
マキノ雅弘
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2.50 / 評価:6件

『もーれつア太郎』の原点

  • pin******** さん
  • 2008年10月18日 8時46分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

ヤクザ映画らしい出入りの話になります。

でも、次郎長は泣いてばかりの親分で、人情には厚いかもしれませんが、少々頼りない感じもします。

一方、子分たちはそれぞれに一癖あり、その集団劇のほうこそがこのシリーズの見所のようです。

むろん製作者側としても、そうした意向で芸達者を集めているのでしょうが。

このシリーズを見ているうちに、赤塚不二夫の『もーれつア太郎』を思い出してしまいました。

親分子分などというところも、強烈な個性を持った脇役たちが主役を食ってしまうところも、このシリーズにそっくりです。

「もーれつア太郎」のブタ松なんていうキャラクターも元を正せばここに出典があったのか、と納得しました。

ところで、この映画で、ヤクザに憧れる漁師のブタ松を演じているのは加東大介。

加東大介といえば、黒澤明の『用心棒』の新田の亥之吉を思い出します。

ちょっと足らないが、憎めない感じのヤクザを演じていました。

かっこいいヤクザになろうとするブタ松と、格好の悪い亥之吉とはポジとネガのように見えます。

そう考えていたら、黒澤明の『用心棒』そのものが、ヤクザ映画のパロディのように見えてきました。

そういえば黒澤明はヤクザが嫌いだったようで、『酔いどれ天使』でもヤクザを社会のダニとして、けちょんけちょんに描いていましたっけ。

ところが、その黒澤明の描くヤクザが、妙に格好いいのだから困ったものなのです。

三船敏郎演ずる松永、仲代達也演ずる新田の卯之助。

黒澤明の人間を見つめる眼がアウトローの真実をさえもとらえてしまったのかもしれません。

なお、加東大介のブタ松はこの第5部で討ち死にし、降板となります。

ものの本によると、それは黒澤明の『七人の侍』に出演するためだったとか。

因果なものです。

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