レビュー一覧に戻る
伊豆の踊子

der********

3.0

『砂の器』への助走

何度も映画化されている『伊豆の踊子』、今回は1954年製作の野村芳太郎版を鑑賞。踊子は美空ひばり。 踊子の小学校を帝大生と二人で眺めるシーンや、物乞いや旅芸人を禁ずる村の立て札などに、後年の『砂の器』の名シーンがダブる。 そう、川端の原作は、孤児で孤独な青年と、非差別階級の漂泊者の道行を描いた、とてもじゃないけど「さわやかな青春映画」とはほど遠いもの。別れの後、船の中で帝大生が流す涙の意味は、何なのだろう。

閲覧数375