荘園のイメージがつかめた
- emi***** さん
- 2017年2月17日 12時29分
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歴史で「荘園:貴族や寺社が開墾させた私有地」と習い、いまいちイメージがつかめないままでした。
それがこの平安末期を舞台にした映画でつかめました。
山椒大夫が荘園領主で、人々が働かされている場所が荘園なんですね。
人買いにだまされて売られてきた幼い兄と妹。
奴隷としての労働の日々。
つらい日々は、互いを支える人情のおかげでなんとかやりすごしていた。
元は高貴な身分であった兄と妹は、再び母にそして父に出会えるのか。
原作は森鴎外ですが、そもそもの話は説教節という中世に始まる芸能。
まさにこの平安末期あたりに作られた古いお話です。
もしかしたら実話がベースにあるんじゃないかと思えてきます。
平安時代というと、貴族のイメージがありますが、民衆はそれこそ地べたにはいつくばるような暮らしだったんでしょう。
いにしえの人々に思いを馳せることのできた芸術作品です。
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