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晩菊 (1954)

監督
成瀬巳喜男
  • みたいムービー 8
  • みたログ 53

4.18 / 評価:17件

お金がないのは不幸か

  • iz さん
  • 2011年1月25日 8時12分
  • 閲覧数 795
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

成瀬作品16作目の観賞。
元芸者だった4人の女性のそれぞれの生き方を、
普通の生活を通して描いた作品です。


一見主役は、お金がすべてというきん(杉村さん)。
あ、名前も「きん(金)」だった(笑)
知り合いにお金を貸すまではいいけど、
お金の取り立ては実にまめに、
知り合いだろうが旧知の仲だろうがおかまいなしに
容赦なく取り立てる。

男なんていなくてもやっていけるわ、という感じのクールな彼女と、
彼女に取り立てられるかわいそうな元芸者仲間たち、という感じなんですが
昔好きだった男性がきんに会いにやってくることになってからは
様子が一変。


あれだけクールだったきんが乙女になってる!
それまで首尾一貫ぶれなかったのに、
自分が恵まれなかったもの(きんの場合は男性)に巡り合えるとなったとたんに
コロッと変わる様は、まさしく人間のおもしろさだなーと思います。

でも現実はそんなにロマンチックにはできてなく・・・。
はたと夢から覚めて現実に戻っていく様も
これまたリアルで見ごたえがありました。


対比して、きんに取り立てられている元芸者仲間たちは
家族の大切さを感じたり、今の生活を楽しむ決意をしたりで
こちらはこちらでお金がなくても現実と向きあえているご様子。

結局は今自分の手元にあるものが現実。
ないものねだりをするより、
手元にあるもので幸せを感じられるかが幸と不幸の境目なのかな
なんて余韻をしみじみ残す作品でした。


これがあるから幸せ!なんて決めつけたらだめだね。
幸せなんて人それぞれでいいし、不幸もまた人それぞれ。

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