ここから本文です

血槍富士 (1955)

監督
内田吐夢
  • みたいムービー 5
  • みたログ 67

3.81 / 評価:32件

やはりラスト

  • kin***** さん
  • 2019年5月26日 10時04分
  • 閲覧数 96
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

太平洋戦争後、長い間(6年だったと記憶)捕虜となって帰国した内田吐夢がその健在を世に示した、と言われる本作。
 (︎後日訂正 6年でなく8年 捕虜ではなく、中国の新撮影所建設に
  協力するため中国にとどまった)

 移動型グランドホテル形式とでも呼ぶべきか、江戸までの道中と宿を共にする人たちを描くオムニバスになっている。
 その形式のせいもあってなのか、今見るとさすがに古臭く、ラストの見せ場以外は退屈した。

 一番ドラマチックなのは、月形龍之介にまつわるエピソード。娘を廓から助け出すため作った三十両の金を、娘が死んだと知ると、同じ境涯にある女を救うために使う。しかし、この話も挿入具合がバランス悪く、感動までは至らない。
 一行の中に紛れたお尋ね者を捕まえる前後の描写も、かなり乱暴。

 やはりラストの、片岡千恵蔵演じる槍持ちの無念を描いたエピソードが傑出している。槍を自ら使うことはない槍持がその禁を破り、“下郎”が武士たちの非人間的行いに怒り反撃する、この反体制メッセージは今でも通用する。槍持は罪を咎められることなく、それを本人は決して喜んではいないのが良い。

 企画者、脚色者などに当時のビッグネームが並んでいるので、あちこちの顔を立てるため、脚本がちぐはぐになった、そんな印象だ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • 勇敢
  • 知的
  • 切ない
  • かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ