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悪魔の囁き

bakeneko

5.0

ネタバレおしおきだべぇ~!

原案:植草甚一&脚本:川内康範という豪華な布陣に期待すると、トンデモ展開に目が点になる―突っ込みながら見るのが正解の“ヘンテコスリラー”の怪作であります。 一応本作は犯罪映画としては、“無線機を使った遠隔犯罪ものの嚆矢”という位置づけの作品でありますが、ディテイルが穴だらけの展開によって、失笑の連続の愉しいトンデモ映画となっています。 まず、当時の発信機がデカイ!(変な風体に流石に気が付いた一般人と警察がゾロゾロと被強迫者の後を付いていく構図は、緊迫感を削ぐというよりは、間抜けな“絵”になっています)。更に、犯人の狙いや組織の構造等が分からないので、“何が目的なのか?&組織の全貌は?”と首を傾げる事になります(そして暫くして“脚本は何も考えていない”事に気が付きます♡)。 それでも、新東宝の俳優陣は豪華で、主演のウルトラセブンのキリヤマ隊長こと中山昭二に加えて、上原謙、筑紫あけみ、角梨枝子、若杉須美子、(分かりにくいけど)天地茂、二木てるみ&まことの子役姉弟が出ています。 無理無理の脚本に、“劇中登場人物の思考力と視力”を疑う作品ですが、ここまで変だと結末が分からないことも確かであります。 そして、被害者を誘導する首領の“悪魔の声”が滝口順平(ヤッターマンのドクロベー)であることも本作の“異次元感覚”を強めています。 一級の脚本人と俳優が演じるトンデモサスペンスを堪能できる―ゲテモノ映画ファンにお勧めの珍作であります ねたばれ? そちらが地声だったのね!

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