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くちづけ (1955)

監督
筧正典
  • みたいムービー 3
  • みたログ 9

4.29 / 評価:7件

前座→二つ目→真打

  • bakeneko さん
  • 2010年2月22日 15時25分
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

石坂洋次郎の3つの短篇『くちづけ』『霧の中の少女』『女同士』を松山善三が脚色して、全て同じスタッフで監督のみを違えて、第一話を算正典、第二話を鈴木英夫、第三話を成瀬巳喜男が演出したオムニバス映画で、それぞれに恋愛&結婚の“心理の綾”を描き出している作品で、成瀬のエピソードの絶妙さで、必見の傑作となっています。

本作は、相互関連性のない3つの御話が入った映画で、監督と出演俳優こそ違っていますが他の製作スタッフが同じなので、演出の力量の差がはっきりと出てしまっています。
一言で表せば、
1作目はー小手試し。
2作目はー若手俳優陣の爽やかさ+ベテランの上手さ+東北の夏の美しい映像で、合格点
3作目―名作の出来映え。
―となりました(3作の俳優陣を総合するとなかなか贅沢な顔ぶれであります)。

で、以後はこの3作目について書きます。
40分足らずの作品時間&少数の登場人物(ほぼ4人!)&動かない舞台なのに、抜群に面白くてスリリングな作品で、高峰秀子の“繊細な心理演技”vs中村メイコの“何考えているか分からない娘心“に、男2人(当然ぼんやりマイペース)が絡んでのドラマは、明るくユーモラスな中にも“男女の真理”を内包して、張りつめた展開を魅せてくれます(的確な描写に加えて、幾つかの実験的な工夫も見付けることが出来ますよ)。
ドラマの本質的な楽しさを味合わせてくれる、静やかな日常の“柔らかいさざ波”を描いた楽しい傑作であります。



ねたばれ?
1、 心理的不安感にピアノ曲を被せる手法はワイルダーのあの作品よりもこちらが先であります。
2、 心理的不安感に○○○○○―の音を被せるのも、森田良光よりもこちらが先であります。
3、 “松田”は、あの人の本名(旧姓)であります。

詳細評価

物語
配役
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