未だ色褪せぬ名作
- pwi***** さん
- 2020年10月7日 14時04分
- 閲覧数 213
- 役立ち度 1
- 総合評価
子供の頃から数えても何回観たか解らない程観ているけど何度観ても飽きない作品。(流石に新しい発見なんかはないけど)
戦時下の捕虜収容所という現代の監督が扱えば重苦しくなりそうな題材を当時のハリウッド映画界のスタッフとジョン スタージェス監督は、適度に戦争の残酷さを織り交ぜつも、如何にもアメリカ人好みしそうな明朗快活な娯楽大作に仕上げた。
特に終盤脱走してからのスリリングな緊張感と娯楽要素を併せ持った終盤の演出は本当に見事で、スティーブ マックイーンのバイクスタントシーンは何回観ても楽しく、切ない中にも僅かな希望を感じさせる結末を含め、三時間と云うかなりの長尺の作品であるものの全く中弛みする事なく長さを感じさず、飽きさせないせない処等は、昨今の無駄に長い映画を撮られる方や、長尺作品大好きなジェームズ キャメロン監督にも是非とも見習って欲しいくらいだし、終始映画を盛り上げるエルマー バーンスタインによるテーマ曲は勿論、その他の楽曲も文句なしに素晴らしい。
史実との違いを指摘されている方もいるようだが、そもそも実話ベースの作品はどのような作品でも多少なりの脚色が施されているのは当たり前で、実話をそのまま映画にしても物語としては成立しない訳であり、どこぞの国のようなあからさまな歴史の改変や、捏造等であれば道義的大問題だけど、多少のフィクションを織り交ぜるのは脚本家のテクニックとして必要な事だと思う。
例外もあるけどあくまで映画は娯楽であり、史実そのものを堪能したいのであれば歴史的な文献を漁ったり、ネット検索するなり、ドキュメンタリー映像や、番組を観れば良い。
詳細評価
イメージワード
- 泣ける
- 楽しい
- ゴージャス
- 勇敢
- 知的
- 切ない
- かっこいい
- コミカル
このレビューは役に立ちましたか?