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青銅の基督 (1955)

監督
渋谷実
  • みたいムービー 1
  • みたログ 10

3.17 / 評価:6件

宗教熱心な彼女の気を惹くのも大変だなあ~

  • bakeneko さん
  • 2015年7月9日 8時01分
  • 閲覧数 567
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

白樺派の小説家:長與 善郎が1923年に発表した同名小説の映画化作品で、キリスト教禁止令が信徒を弾圧していた長崎を舞台にした、(小市民劇&風刺劇が多い渋谷実監督作にしては異色の)“時代&宗教劇”スペクタクル悲劇となっています。

観ていて、“あれっ!このお話は…”と多くの観客が気付きますが、本原作は遠藤周作の「沈黙」と同じ事象を別の側面から活写しています(「沈黙」の発表が1966年ですから、本映画&原作の方が先ですな)。

キリスト教が禁教となっていた頃の長崎で、隠れキリシタンの娘に恋している南蛮鋳物師の下に依頼主の素性と目的を隠して“青銅のキリスト”製作が依頼されるが…という物語で、信教と世俗に揺れ動く神父フェレラの葛藤や鋳物師に惚れている花魁の想い織り込んで、苛烈なキリスト教徒迫害のクライマックスへと雪崩れ込んでいきます。

クリストヴァン・フェレイラ神父や井上筑後守等、遠藤周作の「沈黙」の主要キャラクターが物語の重要な牽引役として出てくる作品ですので、両方の作品or映画化作品を見比べると、平均的日本人(=宗教に冷めている)の長與とキリスト教信者の遠藤の“問題の焦点&思索の違い”も提示されて興味深いものがあります。
沢山のエキストラを用いたスペクタクル&陰影の深い俯瞰構図のカメラワークにエイゼンシュタインの「イワン雷帝」や、テーマ曲となっている賛美歌(怒りの日)などにカール・ドライヤーの「怒りの日」等の影響も見つけることができる作品で、
フェレラを熱演する:滝沢修を始めとして、民藝所属の俳優も参加して確かな演技力を見せてくれるますし、岡田英次、香川京子、石浜朗、山田五十鈴…といったスターも、物語キャラクターの生き様を鮮烈に魅せてくれますよ!(特に恋に殉ずる山田五十鈴の花魁が素敵!)




ねたばれ?
1、 長崎が舞台なのに、(一般人の標準語はともかく)捕り方役人の三井弘次がべらんめえ調の江戸弁を喋るのはちょっと…
2、 お蝶:野添ひとみはどうなったんだ~

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