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生きものの記録

jir********

4.0

ネタバレ正気の人間こそ異常

やはり最後はこのテーマに行き着きましたが、異常という事はどういう事なんでしょうか? 原爆、水爆に限らずこの世には命を奪うものはたくさんあります 旦那は自分の命は良いけど家族や子供の命がうばわれるのは見てられない、と言っていましたので、それに照らし合わせてみても癌などの様々な病気や地震 更に人的原因に絞っても交通事故や医療ミス 旦那が自ら行った火着けなど多種多様にあります それら全てを気にしていたら それこそ生きていけません そんなの生まれた瞬間に死ねと言っているようなものです しかし、それらの問題と原爆、水爆の問題では、あきらかに違う点が1つ あります それは国民の意識です 戦争に突入する時というのは、もちろん様々な原因がありますが、 戦争は国が行う政策なので国民の総意が得られないといけません 実際にイケイケドンドンで戦争賛成派というのは 全体の20%ぐらいだと思います 過半数わっています しかしその20%の人たちが騒ぎ始めて世間の風潮が少しずつ変わってくると、国民の大多数を締める なんとなく雰囲気に乗っておこうという勝手に同調圧力を感じた、もともと自分の意見がなかった人たちが戦争賛成派へとまわっていきます ここで戦争賛成派が 過半数を超してしまいます 元々 ガチガチでの戦争賛成派の人たち の意見を変えることは たぶん出来ません でも 国民の大多数を締める「なんとなく雰囲気派」の人たちの意見を変えることは、できると思います そこでこの映画で少しでも国民の意識が変えられれば、という思いで作ったのだと思います なので私が感じた この映画のキーワードとなるセリフは タイトルにある「この時勢、マトモでいられる方が異常」ではなく 放火した旦那に対して偉そうに講釈をたれた 息子に対して泣きながら娘が言った「 あんたなんか口先ばっかりで深く考えたこともないくせに」だと思います この台詞はズッシリきました 実際一番多く存在するこの層の人たちが社会を作って 行くので、 この方に限らず、もっと色々な出来事を深く考えないといけません

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