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雑居家族 (1956)

監督
久松静児
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5.00 / 評価:3件

また増えちゃった

  • bakeneko さん
  • 2010年2月25日 16時57分
  • 閲覧数 391
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

「二十四の瞳」等で有名な壷井栄の自伝的連載小説を、成瀬作品の名脚本家である田中澄江が脚色して、庶民派の久松静児が映像化した“庶民群像ドラマ”の佳作であります。

本作の製作スタッフは、壷井栄&田中澄江&久松静児ですから、庶民の哀歓を描いて見事なものが有ります。そして、「月夜の傘」でも情感のこもった映像を創り出していた撮影:姫田真佐久&美術:木村威夫のコンビは完璧な庶民の生活空間を見せてくれます。
更に、作家の分身である主人公を轟夕起子が達者に演じていますし、新珠三千代や左幸子等の実力派若手に、伊藤雄之助の名人芸、田中絹代、飯田蝶子、宍戸錠らの出演も見事なアンサンブルをなしています。
まだまだ庶民は貧困から抜け出せないでいた戦後の困難な時期の物語ですが、飄々としたユーモアや庶民のバイタリテイ&ヒューマニズムに力づけられる作品で、“庶民派文芸作家”の実像を興味深く見せてくれる映画でもあります。

劇中に描かれる状況は深刻なのですが、終始明るさと希望を失わない本作は、壷井の作品を読むか映画化作品を見てから鑑賞すると面白さ倍増であります(「二十四の瞳」か「月夜の傘」がお薦めです)

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