隠れた大統領ものの傑作
- mik***** さん
- 2009年5月9日 2時20分
- 閲覧数 666
- 役立ち度 3
- 総合評価
ジョン・F・ケネディ暗殺事件をモチーフに描いた社会派サスペンス。
あらすじ
キーガン大統領暗殺から19年後、キーガンの弟ニックのもとに大統領暗殺の狙撃犯が現れる。
彼の話どおりに凶器であるライフルを見つけたニックは父親のコネを使い、事件の真相に近付いていく。
ニック役にジェフ・ブリジッス、事件のカギを握る男に「サイコ」のアンソニー・パーキンス、ニックの父の使用人役で三船敏朗が出演している。
ケネディ大統領がモデルのためか、1979年全米公開時に上映開始数日で上映中止になっている。
マリリン・モンローのようなケネディの愛人女優、オズワルド、キューバ危機を防いだ等の事例を見ればまさにケネディそのもの。
マフィアに殺された説や政府の陰謀説が交差し、どれが真実か観客もわからなくなる。
そして、明らかになる真実。
(以下ネタばれ)
それは実の父親が犯人ということ。
父は窓から飛び降り最期を迎える。
ニックが愛した女性イベットも、父の雇った女優で、殺されていた。
ニックは亡きイベットの留守番電話に最後のメッセージを残し、映画は幕を閉じる。
愛する女性に死なれて、父が黒幕と知ったニック。
彼の悲しみは半端なもんじゃないだろう。
悲しい音楽とともに終わったラストは私の胸に痛く突き刺さった。
これは架空のお話だが、実際にこれと似たようなことが起こって、多くの人々が苦しみ、悲しんでいるのだ。
今作は日本であまり知られていない作品だが、是非見てほしい。
ケネディの弟暗殺事件を扱った「ボビー」も見てください。
詳細評価
イメージワード
- 悲しい
- 不気味
- 恐怖
- 勇敢
- 知的
- 絶望的
- 切ない
- かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?