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洲崎パラダイス 赤信号 (1956)

監督
川島雄三
  • みたいムービー 20
  • みたログ 151

4.13 / 評価:70件

川島雄三初心者にはおすすめできない映画

  • @tkitamoto さん
  • 2020年5月5日 8時29分
  • 閲覧数 418
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

アマゾンプライムビデオにて鑑賞。
若いときから川島雄三ファンであるが、この映画を最後に観たのは大井武蔵野館で20代中盤であったと思う。
そのとき川島雄三作品は既に何本も見ていたが、監督本人も好きな作品という本作は未見であったことを恥じ、上映されたとききなんとしても見なくてはと足を運んだのを記憶している。

しかしながら、当時のワタシにはあまりいい作品には思えなかった。
単に話を追うことができなかったのかもしれない。
ワタシは、「幕末太陽傳」、「愛のお荷物」、「暖簾」などを好んだ。

それから20年以上経過したわけだが、このたび見直した。
20年前に観たときの記憶はほとんど蘇らず、かろうじて音楽だけは聞き覚えがあった。
中盤までは、やや乗り切れなかった。
それはなぜかというと義治(三橋達也)と蔦枝(新珠三千代)のどちらを主軸に描いているのかかわかりにくかったことが要因だろうか?
義治は時間を経過するごとに変化し、やさぐれたかと思えば、一途になったり、挙句の果てには蔦枝を忘れかけている。
一方、蔦枝は生きるために必死で義治のことは頭の片隅に起きつつも、降ってきたチャンスは逃すまいとしたたかだ。
そんな二人を中心にさまざまな人々が絡み合う群像劇と見るのがこの映画の正しい見方だろう。
20年前のワタシはそれがわからなかったのだ。

観終わっていくつか雑感が頭の中をよぎる。
「義治と蔦枝はなぜ再度寄りを戻したのか?」
「お徳(轟夕起子)の夫、傳七(植村謙二郎)はなぜ殺されたのか?」
「玉子(芦川いづみ)は、義治に惚れていたのか?」

ある種の普遍的な人間ドラマなのだろうが、観終わった後の感覚は、よいものではない。
名作ではあるだろうが、好きな作品かというとそうではない。
持病を持ち、若くして亡くなった川島雄三だけに、ひとつの人生観が出ているのだろう。
そば屋の出前持ち(小沢昭一)がとりわけ明るいのが救いだ。
フランキー堺が出演し、能天気な役回りを演じていたらこの映画の印象は少し変わったはずだ。

それはそうと、義治と蔦枝はそもそもどこで出会ったのだろうか?
そこは描かれていない。
義治は蔦枝の過去についてあまり知らない様子でもある。
理由もなく惹かれ合うのが男女の性。
最後に二人が飛び乗ったバスで向かった先は、吉原か?
できれば、蔦枝の実家(東北の方?)に戻り、義治も堅気の仕事につき、出直してほしいなあと妄想する。

詳細評価

物語
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音楽

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