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わが町 (1956)

監督
川島雄三
  • みたいムービー 1
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3.56 / 評価:16件

こういう男が居たねぇ。いい男なんだけどね。

  • 百兵映 さん
  • 2018年2月1日 9時42分
  • 閲覧数 437
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 佐度島他吉、というこういう男が確かに居た。昭和の時代まで、その雰囲気の男が確かに居た。

 フィリピンのベンゲット道路建設というのは知らない。けれども、そういう海外での大型プロジェクト事業があっただろうことは想像できる。だって、幕府の時代・お殿様の時代から維新の時代になってまだ40年、世の中の激変の時代に、誰にでも一旗揚げるチャンスがあったし、うっかりしていると、踏み潰されてしまう時代であった(だろう)から、程度の差はあれ、皆が皆、他吉風に生きるしかなかったに違いない。そこには、意気・意地、情というものが生きる力であり生きる指針であったろうことも分かる。それを具体的に見せてくれたのが他吉だ。

 こういう気質の男には子供世代(の男たち)が、腑抜け・腰抜け・根性なしに見えることだ。だから、若造からは怖がられ、逃げられ、恨まれる。そこに、第二次大戦。世の中がすっかり変わって、何一つ他吉の思うことが成就しない。するはずがない。彼の、意気・意地、情という生きる指針が通用しないからだ。

 失意のうちに、事故死で幕を閉じる。こっそり溜めた大金を子どもに残す。そういう形で、世の中に対する妥協と意地を両立した(ことになる)。

 さあて、平成の最終期、こういうのが通用するかな。受け容れられるかな。時代はもっともっと進んで? 世の中はもっともっと変わっているからね。

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