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夏の嵐 (1956)

監督
中平康
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2.75 / 評価:4件

卑怯でも逃げるしかないじゃん!

  • bakeneko さん
  • 2014年4月4日 20時01分
  • 閲覧数 298
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

芥川賞候補になった学生作家:深井迪子原作の中平康による映画化で、自我に拘泥するヒロインの青春のエゴイズムの軌跡を、当時流行の“太陽族”&“ヌーベルバーグ”的な感性で描き出そうとしています。

複雑な家族構成に育った美貌の若女教師が、自我を貫こうとして足掻く“自分&愛情探し”の軌跡を、周囲の人物たちの複雑な思惑の中に描いた作品で、現在の視点から見れば“頭でっかち&下半身発達期の中2病”の延長にある“青春期の逡巡”を好意的に活写しています。
当時20そこそこのフランソワーズ・サガンが“悲しみよこんにちは”(1954年)、慶応大学学生の石原慎太郎が“太陽の季節”を書いて、素直で奔放な青春の感性をテーマにした作品が瑞々しいともてはやされていた時代の作品らしく、純粋に生きようとする若者の“無い物ねだりの苦悩”を真摯な視点で繊細に描いています。
血のつながらない弟や、一度自分を里子に出したクリスチャンの母親、結婚願望の塊のような姉、世間ずれした同僚の教師、かつて共感感情を持った優柔不断な姉の婚約者らが織りなす複雑な人間模様が次第に煮詰まっていく様子に“青春期の焦燥と投げやり感”を上手く醸成させていて、終盤の海岸のシークエンスが”行き詰まった若さの彷徨の終着点”を示して、オープニングと円環を成している作品で、「勝手にしやがれ」や「大人は判ってくれない」やアントニオーニ作品との共通点も多々見つけることができる映画となっています。

日本的な人間関係から初めて解放された1950年代の若者たちの“自分探し”の魂の彷徨を描き出そうとしている作品で、北原三枝、三橋達也、津川雅彦、小園蓉子の水着シーンも見所であります。


ねたばれ?
熟睡し過ぎじゃない?寒くないの?

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