第七天国

SEVENTH HEAVEN

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第七天国
4.1

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(11件)


  • kaz********

    4.0

    メロドラマらしいメロドラマで終わるのなら

    下水道から上を見つめるシコとどん底で悲嘆にくれていたディアーヌの歯の浮くようなセリフのメロドラマである。 シコは「ネズミ」と呼ばれる友達と下水清掃人をやっている。友達にはタクシー『エロイーズ』運転手のブール爺さんもいる。シコは無神論者だったが、シェヴィヨン神父から道路清掃人の任命書を渡されお守りをもらう。ある日、姉に折檻されているディアーヌを助ける。警察に連行されそうなディアーヌを、シコは妻と偽りアパートに泊めてやる。そこはアパートの最上階の星に近い7階だった。アパートに警察が来て妻かどうかを確認したら出ていく約束だったが、シコは「居たかったら居ていい」とディアーヌを引き留める。シコは自分のベッドをディアーヌに譲り寝間着まで貸す。ディアーヌはお礼に朝食を作る。だんだん惹かれ合う二人。ディアーヌはシコに「愛してると言って」と懇願するが、シコはその言葉を出せない。やがて、軍靴の響きが高くなりシコは徴兵されることになり・・・・・・・・。 「愛してる」と言えないシコが「シコ・ディアーヌ・天国」と最大限の愛情表現するシーンがロマンチックで可愛い。 後半は戦争シーンになり、パリの守備隊を前線に移動させるため車輪のある車は全て徴用される。マルヌ河畔における戦闘でシコは狙撃され失明する。塹壕の中で前線に出ていたシェヴィヨン神父にお守りを返し、シコは「上を向いたまま死んだと伝えて」と言い残す。 しかし、驚くべきラストが用意されており、せっかくのメロドラマがメロドラマらしくなくなった、と感じたのは私だけだろうか。

  • エル・オレンス

    5.0

    ネタバレこれほど泣けるサイレント映画は無い。名作

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • 加藤さん

    4.0

    ディアンとシーコウ

    私が観た字幕では主役の二人の名前が こうなってた。シーコウはやめてほしい笑 チャップリンやキートンを除いたサイレント映画 の中では一番好きだな。音楽も素晴らしい 椅子に掛けられたジャケットの袖を とって抱かれているようにみせるシーンは 「アーティスト」でオマージュされていたよね

  • 一人旅

    5.0

    泣くしかない

    フランク・ボーゼージ監督作。 貧しい下水掃除人チコとディアーヌの恋の行方を描いたサイレント映画。 1920年代の作品だが完成度は驚くほど高い。チコとディアーヌがアパートの7階にある隠れ家のような自室に向かって階段を上っていく様子を長回しで映し出す演出があまりにも素晴らしい。下水という、地上よりも更に深く潜った場所から天まで昇っていくかのように一歩一歩階段を上っていく二人。貧困と孤独にまみれた人間が、それでも上を向き、希望を抱いて生きていく姿に感動してしまう。 始めは姉に虐げられるディアーヌをチコが支える関係性だったが、戦地に出征することになったチコを今度はディアーヌが優しく支えるのだ。対等な愛の関係性が実現した瞬間であり、掴みどころのない希望が“愛”という具体的なかたちに昇華していく場面でもある。 後半から終盤にかけては泣きっぱなしで、ここまで泣いたのは久しぶりだった。最近の映画だと理解の後に感動が生まれることが多いが、サイレントでは理解の過程は不要。感じるままに映画を観られるというのはサイレントの強みであり魅力でもある。 ディアーヌに扮したジャネット・ゲイナーの可愛らしさが強烈。『サンライズ』で見せた健気な妻の印象そのままに、本作でも慈愛に満ちた女性を演じ切っている。

  • aoz********

    3.0

    古き良き映画

    活弁&生演奏つき上映で拝見。 昔の映画なので女性への接し方が今では考えられないものがあったりましすが、 後半に進むに連れてよい雰囲気に。 どんなに貧しくても自分を蔑んではいけない。常に自分に勇気と誇りを持って生きていけば、未来も必然的に明るくなる。 後半は大作のようなシーンもあります。とんでもなく大変な事が起こったりするのですが、シンプルなメッセージや明るさがかえって染みます。サイレントでモノクロでしたが古きよき映画でした。ちょっと前半長いですけどね。 映画評論家の故 淀川長治さんが名画選集で開設されている所によると、 『第七天国という7というのは東西2つ、南北4つ、それに土5つ、海で6つ、空で7つ。人間はこの七つで守られている。7つが有って人間は幸せだ言う様な大昔のことわざが有るんですね。だから『第七の封印』なんて言うのは初めから死ぬ事ですね。 そういう訳で『第七天国』これはそう言う意味の第七なんですね。』 『この映画を私、友の会、ずっと昔40年程前に友の会でしゃべったんですね。「『第七天国』良いよ良いよ。」みんな良く聞いてくれたんです。その時に永六輔と言うのが子供でいたんですね。可愛い子がいたんですね。それに「こういう映画良かったよ、良かったよ。」言ったら「そう、良かったですね」って言ったら、いつのまにか上を向いて歩こう、上を向いて歩こう、言うのがどうも頭に入れたらしい。後に永六輔は“上を向いて歩こう”なんて歌を作っちゃったんですね。どうもあやしい、『第七天国』のこれから来てるんだと思いましたけれども』 …といういささか強引な気もしますが「上を向いて歩こう」という歌のヒントになった映画ではないかということも言っておられます。

  • she********

    5.0

    神が宿った映画!!

    今までみた中で1番最強最高の極上神映画この映画で上がりです これ以上の映画はもう出ませんよ

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレAlways looking up!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • mor********

    5.0

    名作

    観て泣ける、感動をどう伝えればよいかわからない といった感じの作品です。

  • kan********

    5.0

    第1回アカデミー受賞作品

    どんなに貧しくても自分を蔑んではいけない。常に自分に勇気と誇りを持って生きていけば、未来も必然的に明るくなる。王道中の王道的作品だが、目から鱗、そして、涙、涙。忘れられない台詞が満載。第1回アカデミー受賞のサイレントMovie。

  • aok********

    5.0

    第一回アカデミー監督賞

    世界は東西南北、土、海、空によって守られているという言い伝えのもと(淀長さん曰く)、 土よりも下で働く主人公チノにとって、どこまでも空(天国)に近い7階の部屋は彼の自尊心と向上心の証ともいえる。 ひょんな事からそこに転がり込むことになる娘にとっても、人生を変える天国となる。 サイレント特有の台詞出しが、かえって想像力とロマンチックさを醸し出す名作。 純愛表現に思わず涙してしまうのは、私が年を取ったからなのだろうか……。 見ておいてよかったなぁとつくづく思う。

  • ********

    5.0

    無神論者の天国

    1927年。フランク・ボーサージ監督。第一回アカデミー監督賞など。パリの下水掃除の男と、姉にいじめられる女。不幸だけど前向きな二人が出会い、恋をする話。「上昇」がテーマになっていますが、お金持ちに昇りつめようとかではなく、ささやかな自分たちだけの幸福を追求する話。古びたアパートの最上階、7階に自分たちだけの天国をつくります。「第七天国」というより「七階の天国」。 神様にすがって天国に入れてもらうのではなく、自分たちで作りあげる、というのがミソ。男は「無神論者」を自称しています。血縁にも神様にも頼らず、嘘をつかず。男が「神様を試す」ように、神とのフェアな関係を通じた幸福。 警察から逃れるための結婚のふりから愛が生まれること。7階まで歩く二人を長回しで撮ること。らせん階段を真上から撮ること(ヒッチコック)。戦争シーンの人と物の多さと迫力。いい映画でした。

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